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写真日記


1962年・旅の途中で

ミュンヘンから始まったドイツ国内の最終地はベルリンでした。
1945年の敗戦と同時に東と西に分裂されたドイツでしたが、1961年には東ドイツの中に陸の孤島のような形で存在していた英米仏の管轄にあった西ベルリンの周囲に東ドイツ政府が壁を建て人々の行き来が出来ないようにしてしまいました。分裂に至る経過もよく知らず重っ苦しい雰囲気の街だなぁとの印象しか持ちませんでした。今考えると16歳と言う年齢は旅をするには早すぎ勿体なかったなぁと思います。

この後ドイツを後にコペンハーゲン、ストックホルムと周り、ロンドンに向かいました。コペンハーゲンで見たペンキでいたずら描きをされたアンデルセンの人魚の銅像、ストックホルム・チボリ公園のレストランで食べた「スモーガスボード」、大きなテーブルの上に並べられたいろいろなオープンサンド、、、チボリ公園では紙細工、麦藁細工、ガラス職人さんたちがいろいろな手工芸作品を作っていた、、そのくらいしか記憶にありません。

ロンドンで泊まったホテルはとても大きく、夜、長い廊下の左右のドアの前にたくさんの靴が出ていたのにびっくり。革靴にチップを入れ出しておくと翌朝までに磨いてくれると言うサービスがありました。そして英国式朝食を食べた食堂の広かったこと、ジュースは何にしますか? シリアルは? 卵料理の方法? 何を添えるか? コーヒーか紅茶かをプロのウエイターたちが次から次にオーダーーを取り、間違えずに運んでいる姿が印象的でした。当時どこのホテルでも一番多かったのがアメリカからの団体客。それがいつの頃からかドルが下落、、、円が強くなり一番の団体客は日本人となり、そして今月行ったラオス・ルアンプラパーンでは日本からのお客さんより韓国からのお客さんの数が多かったように思えます。残念ながらルアンプラパーンもそうでしたが今では数少ない高級ホテルを除いて朝食は全世界ほぼどこもかしこもヴァイキング方式、、靴磨きサービスも消えてしまったようです。人件費削減の為なのでしょうがつまらないですね、それに雇用の場が減ったと言う事、、、

ホテルの鍵も真鍮の板にホテル名が刻まれ、開閉時ドアにぶつかっつてもうるさくないように土星のようなゴムの輪の付いた金属の球がぶら下がった古風なものでした。鍵をチェックアウトの際返し忘れた時は、その国内であるならば鍵をそのまま郵便ポストに投げ込めばホテルに返還されると言うルールがありました。今ではカード式が主流、、、

そしてヨーロッパのどこでもドアマン、ポーター、ウエイター、ルームサービス、ベットメイキングのメイドさんには何かしてくれたら必ずチップを上げなくてはならずこれは慣れるまで面倒なことでしたが特にレストランやバーで働く人たちの基本給は安くチップが大切な収入、彼らはプロ意識も高く、結構な年の人たちが格好良く働いていましたし今でもそうです。

大英博物館、ビクトリア・アルバートミュージアム、ロンドンブリッジ、バッキンガムパレスと言った観光名所に一人で観光バスに乗っていった記憶があります。父は写真を撮っており撮影済みのフイルムがある程度たまるとミュンヘンの現像所へ届けに行っていましたので、そう言った日は一人で市内ツアーをして過ごしました。日本人に出会う事もなく同い年の観光客も少なくおまけに説明はすべて英語、楽しいと言うよりは「緊張ツアー」でした。

ロンドンの次はパリ。親戚が何人か住んでおり日本食をご馳走になり、ルーブル博物館、ベルサイユ宮殿に行きましたが大きく、広く、圧倒されるばかり「素敵!」と言う印象は持ちませんでした。しかし次に行った南仏は当時の私にとってとても「素敵!」でした。少し前日本で見た映画「太陽がいっぱい」まさにそのもの!!カンヌ、ニースの海岸線が美しく、ホテルのテラスで頂いた朝食のクロワッサンが美味しく、大きなどんぶりのようなカップでのカフェオレにもビックリ、、、そしてどこに行ってもあの南仏独特の香りがありました。

だいぶ経ってから亡くなった父の旅のメモを見たら「毎晩ステーキとフライドポテトばかり食べ、よく寝る娘なり」とありました。たしかに夕食どこに行って何を食べたかの記憶がほとんどありません。本当にもったいなかったなぁ、、とつくづく思います。(つづく)

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                       ★これは「バーンロムサイのゲストハウスの朝食です。」
                       タイ風のおかゆに空芯菜の炒め物、果物にコーヒー、これは
                       お勧めです。しかも近々アメリカンブレックファーストも登場
                       しますし、ランチメニュも充実してきましたので一日中ゲスト
                       ハウス内でゆっくりとおくつろぎになれます。


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                        ★「プールサイドで雲を眺め」
                        そして近い将来、プールサイドバーで夜星を眺めながら
                        一杯飲めるようにもしてゆきますので、ご期待ください!!
                        もちろんネットも繋がり、出張マッサージもあります!

名取 美和|2011/09/13 (火)

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