卒園する男の子
先日、18歳を過ぎて外に出ることになった女の子たちの事を書きましたが、そして次回の日記では余裕でご報告!と思っていたら、な、なんとまだ卒業出来るか100%ではない状況らしく、タイのお正月(4月13日〜15日)が終わってから色々とはっきりするらしいのです。でも当人たちは全然気にしていない様子ですし、特に一番心配なメイレックにいたっては「ダイジョウブ、ダイジョウブ(日本語)」と自信満々。このダイジョウブダイジョウブ精神(マイペンライ精神)には救われるというか、なんというか・・。でも好きです、このマイペンライ精神。
そして2年間棟梁チャイさんやトン君のもとで職業訓練をしたタンとオンの男の子2人。オンは自分で部屋を借り、一人で住んでこのまま大工や施設設備管理の仕事を続けたいと言っています。つまりチャイさんチームに入るということです。しかし・・・、月曜日にその話をした時には肝心のチャイさんにまだその意志を伝えていないというのです。まずはそれが先決でしょ!とここにも誰かがナントカしてくれるという甘えが存在。そして昨日オンは話をし、働くことを了承してもらいました。チャイさんも小さい頃から一緒に居るオンがこうして18歳を過ぎて自分の元で働くことになるとは思っていなかったと思います。
タンは意外な展開となってきました。高校卒業の資格が取れる(はず)ので体育大学に入り、審判やスポーツトレーナになるための勉強をすることになりました(なると思います)。この大学では、スポーツ選手になるためのコースとスポーツに係る技術を身につける二つのコースがあり、彼は大好きなサッカーの審判やそれに関わることのできる技術と知識を身につけるために入ります。というかこれから試験や面接なのですが(なぜか5月・・、どうしてこんなにギリギリなのでしょうか?!)どうも入ることはそんなに難しくないようです。一応落ちたらどうするかを考えておきなさいと言われてはいます。でもサッカーの監督のダムの関係で、すでに審判の下働きのアルバイトもさせてもらっているタン。まっすぐな性格なので案外向いているのかもしれません。とにかくなんとか4年間、頑張って卒業して欲しい、ただそれだけです。あ、その前に受かりますように!あ、その前に高校卒業できますように!
さてここで外に住む子どもたちの部屋の紹介。今、縫製場のスタッフたちが住んでいるバーンロムサイから徒歩圏のところに一部屋空いたのでまずはKEEP!両側が縫製場スタッフの部屋なので、何かと安心です。ここにはメイレック、ミウ、スワイ、プローイのうちの2名が住みます。先日下見に行ってきました。家賃は1500バーツ。シェアすれば一人750バーツ。もちろん自分たちのお給料から払います。(短大生になる予定のメイレックへはアームやポーンと同じように一か月5,000バーツの生活費支援をするのでそこから自分で支払います)
ちょっとボケた写真ですいません。結構明るい室内です
タイ式トイレ。桶で水浴び
ガスレンジなど買えば自炊できます
外に洗濯ものを干す場所もあり
清潔ですし、すでに洋服ダンスとベッドがついています。洗濯はもちろん手です。誰がここに住むかはこのお正月明けにまた話し合うそうですが、今月中には皆、引っ越しが終わる予定ですのでまたご報告します。
『サーサー』
最近大人の間で注目度アップなのがサーサー。字を覚えるのが早くきちんと書けると保母さんやオフィススタッフが絶賛。そして子どもたちと一緒に絵を描くプロジェクトのために来てくれているアーティストのナリーンも「サーサーの描く絵が面白い!」と嬉しそう。妹のテンモーの面倒にくわえて、年下のオームシンやエーへもお姉さんらしく気遣う姿を時々目にします。今年から姉たちが通う市内の幼稚園の年長組に入るサーサー。絵を描いたり、勉強したり、友だちと遊んだりと、楽しい幼稚園生活を送って欲しいです。
今年は寄付でいただいたかわいい水着でプール!
最近描いた絵
麻生 賀津子 | 2015/04/10(金)
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