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ダーオのクッション

バーンロムサイで縫製場の仕事をやらせてもらうようになって、2ヶ月がたちました。
最初の1ヶ月は、住んでいた東京の環境とはまったく違う、大自然に囲まれ、
イヌ、ネコ、ヤモリ、トゥッケー、そして虫たち生き物に囲まれた生活に四苦八苦。

宮崎の片田舎で、文字通り野山をかけまわり、
カエルも素手でつかんでいた子ども時代はどこへやら。

そんな中でも、縫製場のみんなと働く時間、
hoshihana shopに立っている時間は、
日本で仕事をしていた自分を取り戻せるような感覚がありました。
前任の麻莉子さんからの引継ぎが9月で終わり、
ひとりで業務をこなしていくにはまだまだ不慣れで、
いっぱいいっぱいだったところに、
女の子たちが縫製場にお手伝いに来てくれました。

自分たちで役割分担を決め、それぞれの持ち場で黙々と作業をする女の子たち。どんどん作業をこなしていきます。さすが!!

最後の方になると、「お菓子は?」という声もちらほら。そんな子どもらしい一面もまだまだ残っています。

お手伝いをする子どもたちの様子を見に来たメー美和が、
ダーオの姿を見て、「クッションを縫ってくれない?」と。

縫製場は、11月下旬から始まる日本での展示会に向けて、商品の生産真っ只中!
もうすぐ新しいコテージがオープンするのに、そこに置くクッションを誰につくってもらおう、
そんな話をつい先日したばかりでした。

専門学校で縫製のコースをとっていたダーオ。
クッション作りを快く引き受けてくれました。

ダムハウスのクッションも、以前ダーオが作ってくれました。

クッションがアクセントになって、すてきな空間を演出してくれています。

翌日から、ダーオのクッションづくりがはじまりました。

まずは生地の裁断から。
ラダーさんが丁寧にレクチャーしています。

ダーオの顔は真剣そのもの!
話しかけるのもはばかられるぐらい、緊迫した雰囲気が漂っていました。

なんとか裁断を終えて、次は縫製。
今度は、シーさんやエッさんに教えてもらいながら。
ミシンに向かう顔も真剣そのものでした。

縫製の次は、中綿をつめます。
今日はちょっとほっとした雰囲気。

「クッション」とひと口に言っても、できあがるまでには、
たくさんの行程があり、時間がかかるものです。

それでも、あきらめない限りは、必ず完成の時がきて、
それが誰かのもとに届く日がくる。

完成させることの達成感を味わえるだけでなく、
自分がつくったものを喜んでくれる誰かがいる、
そんなものづくりの面白さをダーオにも知ってもらいたいな
と密かに思いながら、あたたかく見守っていこうと思います。

がんばれ、ダーオ!

湯浅京子 | 2015/11/05(木)

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