オムゴーイ郡 山岳民族支援プロジェクト その3
乾季に珍しい雨に加え、記録的な寒さだったチェンマイ。やっと日中太陽が照り暖かくなってきました。3月にはまた40℃を超す暑さがやってきてこの乾季を懐かしく感じるのです。
今回の支援プロジェクトは、一つの団体だけでは出来ない支援を横の繋がりで各団体が自分の得意とする分野で活動し、それを一つにまとめることで、さらに意義ある多くの支援をすることが出来るとても良い形でした。バーンロムサイを含め7つの団体の協力で行われた今回の山岳民族支援プロジェクト。タイでも日本でもこうして他団体と連携して得意分野を持ち寄り、1団体では出来なくても集まればさらに大きな力となって支援をすることが出来る事を、実践してゆけたら良いと思います。
3日目、ティッガエー村で支援物資を渡し、最終宿泊地のプランテー村に到着。村に電気はありませんが国からの支援で殆どの村にソーラーシステムが設置されており、必要最小限の電力は使用できます。しかしこの村はソーラーシステムが故障し6か月待っても国から修理の人が来ないと村長さんは嘆いていました。早く直してあげて欲しいです。
プランテー村の家々
酒屋かと思ったらガソリンスタンドでした
卵の殻をぶらさげると病いが治るとか?!
村から棚田を下って行くと川があり、アクティブなソムチャイ僧侶が川に飛び込みます。うちの男子3名も川でひと泳ぎ。
広大な棚田
日焼けしたソムチャイ僧侶
ゲンとソムチャイ僧侶
空が高い!
ペットと豚と牛と棚田と空と雲
この時期犬の出産ブームでした
心優しき青年 ベン
最後の夜、DJチャンヤー僧侶のもと、踊る大人と子どもたち。さらに白熱の椅子取りゲームなど大盛り上がりのイベントで夜が更けてゆきました。パガヨーのおじさんが奏でる伝統楽器と民族の唄が今も耳に残っています。
踊る 踊る
朝4時に恒例のお手洗いのため外にでると、またまた息をするのも忘れるほど美しい満天の星空の下にたたずむことが出来、帰る日を迎えました。
出発までの時間は子どもたちとゲームをしたり、支援物資を渡したり。
イベントを楽しむ村人たち
哺乳瓶は乳飲み子を抱えるお母さんへ
最後の大きなクマのぬいぐるみは、タイの国歌を一番上手く歌うことが出来た人にプレゼント。
歌に立候補した子どもたちとペット
優勝して特大ぬいぐるみを受け取る女の子
家路につく村人たち
全員に支援物資がゆきわたりました
あっという間の4日間。最後にチャンヤー僧侶のお寺に寄り、僧侶のお話しを伺い、今回のプロジェクト、無事終了しました。
今日をもってバーンロムサイを退職する私にとって、このオムゴーイのプロジェクトに参加することが出来たことは、とても貴重な経験となりました。
今回参加したダーウ、ニサー、ゲン、ベン、ペットの5名。
勉強したくても中学校へ行けない村の子どもたち、野菜とお米の質素な食事、トイレも暖かいシャワーもない隙間風が入る家など、3泊4日のオムゴーイでの日々で、彼らは何を感じ、考えたのでしょうか?!
HIVに母子感染した孤児という、オムゴーイの村の子どもたちとは別の意味で辛い状況にある彼らが、今こうして恵まれた環境で暮らせていることは多くの方がサポートしてくださっているからだということを、そしてそれをあたりまえと思わず感謝の気持ちを持つこが出来たら、、。そうあって欲しいです。
またいつも支援を受ける側がこうして支援する側にたつことで、今後の彼らの成長に何らかのプラスになれば、このプロジェクトの意味もさらに大きくなると思います。
12年間バーンロムサイで働き、今回のオムゴーイのプロジェクトも含め本当に色々な経験をさせていただきました。日本でもタイでも多くの方々から助けていただいたからこそ続けてこられた12年。
最後に、この場をお借りして心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました!
麻生 賀津子 | 2016/01/30(土)
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