ありがとうございました。
2年前のちょうど今頃、チェンマイは猛暑で市内では46度という気温を観測。夜8時をまわっても室内温度計は38度を指していました。挨拶よりも先に『あつい~』という言葉が飛び交い、扇風機も熱風を動かすだけで本来の機能を果たせず、これが南国かぁ・・・・・と、今自分がチェンマイにいることを実感し、麻生さんから『水分を良くとって。とても暑いけど水飲んでれば死なないから・・・・』と言われ、改めてスゴイとろに来てしまった!?と思いました。
あの時から早2年。本当にあっという間でした。
子どもがそもそもあまり得意ではなかった私には、子どものためになりながらも直接的には(保母さんのような)子どもに触れないというバーンロムサイでのボランティア内容はぴったりでした。でもそんな苦手分野も数カ月もすれば、みんな大好きな子どになってしまいました。タイの多くの子どものことを知りませんが、バーンロムサイの子どもたちはズバ抜けてかわいいです!中・高生にもなれば思春期まっさかりで、うちの子たちもそれなりに恥ずかしがったりしますが、それもまたかわいいもので基本的にとても素直です。
私がいた2年という期間はとても短いものですが、その間にも子どもたちは少しづつ、でも確実に成長しています。年長の子どもたちが一人暮らしを始め、たまたま行ったカフェでアルバイトをしていたミルクに会った時、何もしらずにたまたま通った道で仕事中のヌンを見かけた時、いつもネコのように頼りなさげに近寄って来たミルクを思い出し、またやたら高い声で笑ってばかりいたヌンを思い出しました。
昨年は新たにちびっ子が加わりホームはいつも賑やかです。
今までは一番したっぱだったパヌ・ペット・アーパイたちが、お兄さん・お姉さんと呼ばれるようになり本人たちの意識も変わったのか、よく下の子の面倒を見ています。
今年に入りまた新たに2人増えました。どの子も来た時は不安な表情を浮かべ涙を流し辛そうでしたが、今ではみんな元気に遊んでいます。前からいる子どもたちにもこんなに小さな時期があったのか、と当たり前のことですが尚愛おしく思えます。
自然が豊かで程よくモノも揃っているチェンマイ。食事は美味しく、特にバナナは日本とは比べものにならないくらい美味。日本にいた時は携帯電話のアラームで目覚めていましたがここでは子どもたちの声で目覚める朝。湖のほとりでピクニックランチをして本を読み、夕方になったらドイプイから夕陽を眺める。なんとも日本では堪能出来ない生活をしていたなぁと帰国直前に改めて実感します。
日々成長し続ける子どもたちに負けないように私も成長し続けられる人間でありたいと願います。先日タイ人スタッフのベンさんと話していたら彼は『子どもたちにはきちんとした普通の大人になってほしい』と言っていました。『たとえ勉強ができなくても大学へ行けなくても、どんなに苦手なことが多くてもいい。でもちゃんと挨拶が出来てちょっと困っている人がいたら助けることが出来る、そういうような当たり前のことが出来れば大人になってもきっと大丈夫だと思う。』と言っていました。とてもシンプルですが、とても大切なことだと私も思います。
きっとこれからもうちの子たちは多くの人と出会い、多くのとこを経験し成長していくでしょう。またここへ遊びに来た時に子どもたちがどのように成長しているのか本当に楽しみです。
ボランティアで来たはずの私ですが、与えるものよりも与えられるものの方が多く本当に色々な方にお世話になりました。この場をおかりしてお世話になった方々にも・・・・2年間本当にありがとうございました!
小林 優 | 2012/04/19(木)
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