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スーワイに伝えたい「ありがとう」

去年の夏。ちょうど1年前に、少し大きな病気をしました。
あれよあれよという間に体調が悪化し、都内の病院に緊急入院。
輸血され、心電図を付けられ、家族が集まり、、とちょっとした騒ぎに。
遠くチェンマイにいる子ども達は
私の病気の事など知るはずもなかったのですが
私の具合が1番悪かったとき
スーワイが、ふと「メーみどりは元気かな?次はいつ来るの?」と
聞いてくれていたそうです。
ラムヤイの季節のチェンマイ。
敏感な彼女は何かを感じ取ってくれたのかもしれません。

ケンちゃんとスーワイ

スーワイに初めて会ったのは今から8年前。
私が19歳。スーワイが7歳の時でした。

当時の彼女の得意顔は「ふくれっつら」。
何か気に入らないことがあるとすぐにスネてしまう。
他の子と仲良くするのは気に入らない!
そんな女の子でした。
19歳の私はスーワイに随分手も焼いたけれど
夜眠る前に「おやすみ。おやすみー」と言ってぎゅーっとした時の笑顔は
とびきり可愛くて、愛おしくて。

私はスーワイのことが大好きでした。

スーワイが日本語で送ってくれた手紙

あれから8年。
大学生だった私が少しずつ大人になっていくスピードよりずっと早く
スーワイはどんどん素敵な女の子になっていきました。

「ふくれっつら」にサヨナラ。
妹や弟をあやす姿はまるで小さなお母さんのよう。
気付けば彼女は。
誰よりも心優しく、我慢強く
周りの人に気を配れるお姉さんになっていったのです。

今ではすっかり背も伸びて
恋愛もして、お友達もたくさん出来て
名前の通り見た目も心も
「スーワイ(美しい)」な女の子になりました。

スーワイの腕の中だと赤ちゃんも安心

先月。私はチェンマイへの移住を決め
10月からチェンマイ大学でタイ語を学ぶことになりました。

タイ語がしっかり話せるようになったら
まずはスーワイといっぱいお話をしたいと思っています。
将来の事、恋愛の事、お友達の事、家族の事。
スーワイが嬉しいときには、その喜びを分かち合い、
苦しいときには、ただ側にいたい。
若い彼女の進路や、夢について、一緒に考えていきたい。

生きるって楽しいよね、素晴らしいよねって
そんな事も分かち合っていきたいです。

今年もラムヤイは豊作

そして。去年の夏、ラムヤイの季節に。
「メーみどりは元気?」と聞いてくれた、その事が。
私をどんなに励ましたか。

その事のお礼を、何よりも先に伝えたい。
そう思っています。

谷岡 碧 | 2012/08/13(月)

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