ガジュマルの木の祠
今から13年前、2001年の6月にガジュマルの木がバーンロムサイにやって来ました。そして数年後、当時のスタッフで霊感が強いデーンさんが「ガジュマルの木の中で、白い象と子どもたちが踊っている夢をみた。これはとっても良いことなので早速祠を作りましょう!」ということで木の下に祠ができました。また他の方からも「この木には良い精霊が宿っている」と言われたことがあるので、きっとこの木には良い「気」が満ち溢れているのだと思います!
信心深いタイ人たちは、必ずこの祠に手をあわせています。
今年に入ってその祠が壊れかけているのをいち早く発見したのはスーワイ。私が発見したの!と鼻の穴をふくらませて語るその得意そうな顔は、幼いころと全く同じ。
屋根も新しくしないと雨漏りしてしまいます。そこで新しい祠を大工スタッフのトン君が中心となって作ることになりました。
古い祠。屋根は応急手当
新しい祠に屋根の瓦を丁寧にのせてゆくトン君
机と椅子がベランダに。神様もよろこびます!
大工見習い中のオンとタンも新しい祠の屋根から雨漏りしないようにと脇をセメントで固める作業を任されました。
セメントを塗る手つきもなかなかのもの タン
そして何かと儀式が伴うお国柄、大切なガジュマルの祠を新しいものに変えるための「良い日」という日に、儀式を司るポーナーン(冠婚葬祭など様々な儀式を司る専門の方)に来て頂き、つつがなく儀式をとりおこないました。
ポーナーンが聖水をふりまきます
鶏にお酒にお菓子にとお供え物も豪華
中にいる様々なお人形たち(それぞれに意味があるそうです)もちょっと外で待機
かなり重い新しい祠を移動
新しい祠に引っ越し中
ポーナーンの祈りの言葉を神妙に聞くタイ人ととても嬉しそうなメーミワ
新しい祠に灯がともりました
綺麗に飾られ無事終わりました
この先また10年以上、ガジュマルの木とともにこの祠がバーンロムサイの子どもたちやスタッフ、そして訪れてくださる多くの方々を守ってくれることと思います。
バーンロムサイを卒園していった年長の子どもたち、ホームを去る前にガジュマルの祠に手をあわせていました。そしてつい先日母と暮らすことが出来るようになりホームを去ったアームも、新しくなったガジュマルの祠に長い間手をあわせていたのでした。
手をあわせるアーム(撮影 松井聡美)
『タイのお正月、ソンクラーン!』
4月13日~15日はタイのお正月ソンクラーン。通称水掛け祭りと呼ばれています。タイでは新年、中国正月、そしてこのタイの旧正月ソンクラーンと3回もお正月があるのです!でもタイ人にとってはソンクラーンが故郷に帰り家族と過ごす本当の意味でのお正月で、縫製場のスタッフも皆おのおのの実家へ帰ってゆきました。多くのお店がお休みですが、街は水掛け祭りで大変な騒ぎとなります。特にチェンマイは市内中心部がお濠で囲われているので、大渋滞の中、ピックアップトラックの荷台に水を満タンにした大きなタンクを積み、そこから周りにいる人に水をかけ、またお濠際にいる人たちはお濠から給水して車に水をかけ応戦。何度か子どもたちと行きましたが、お濠の水が臭いのと、中には法律で禁止されている氷入りの冷たい水をかける人もいて、痛い上に心臓麻痺をおこしそうになります。水をかけられると本当は「ありがとう」とお礼を言うのだと最初来た時にタイ人に言われましたが、そんな暇はなく、ならば・・と応戦し始めるとだんだん本気になってしまう水掛け祭り。でも毎年思いますが、それとは別にタイ人はDNA的にこの水掛け祭りがアドレナリンを刺激するようで、ものすご~く興奮し、そして心から楽しそうなのです。
12日はまずちびっ子たちが特製プールで水掛け祭り@バーンロムサイ。やはりDNAは確実にあり異常な興奮度。年長の子どもたちはポーダムと一緒に滝に水遊びへ。
すごいハイテンション!!
さらに13日はベンさんとコムさんのピックアップトラックに乗って隣りの県まで水掛けに出陣!とっても楽しそうです。
出発前からこの状態。パーヌとペット
楽しそう・・・
女子チームもすでにこの状態
ジンダーVSタン、パーヌ、ペット
もともとソンクラーンでは、目上や尊敬する人へ贈り物を手渡す時に清めとして相手の手のひらにほんの少し水をかけていたのがやがてこんな事態に。それでも水をかけられたら「サワディ ピーマイ カー」と新年の挨拶を笑顔で返すタイの伝統をなるべく守るようには心がけています。浴びた水がちょっとだけならですが。
ちなみに今日も午後猛暑の中、子どもたちは保母のレックさんとハンドン周辺へ水掛けをしに出かけました。子どもたちはもちろん、付添いとはいいつつ、タイ人の大人たちもこのお祭りは大好きなのです。
こうしてソンクラーンが終わるといよいよ暑期からだんだんと雨期に入ります。水不足の昨今、洪水の被害にならない程度に雨が降って水がたくさんたくさんたまりますように!
『17日までです!』
現在鹿児島市のホワイトギャラリーで開催されているバーンロムサイ展もいよいよ17日(木)までとなりました。
ホワイトギャラリーはオーナー三坂基文さんが1992年、鹿児島にオープンした、
眺めのよい山の斜面に建つ素敵なギャラリーです。
普段はコンテンポラリーアートがメインに展示されていますが、
今回「チェンマイの華やかな小物たち」と題し、
バーンロムサイの古布やさき織りの色鮮やかな小物や、
春物のビビッドなカラーのお洋服が並びます。
まだ行っていらっしゃらない方、もう一度・・と思っていらっしゃる方
是非足をお運びください!
期間: 3月29日(土)~4月17日(木)
時間:11:00~18:00 月曜定休
住所:〒892-0852 鹿児島県鹿児島市下竜尾町25-7
TEL :099-248-3904
ホームページ:
http://www.white-gallery.com/
麻生 賀津子 | 2014/04/15(火)
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