鎌倉だより~
鎌倉店の店先は、3本の道が複雑に交差する五差路。
人や車、バスやトラック、時には人力車や焼き芋カー、色んなものが縦横無尽に交差していきます。
そんなに広い道じゃないので、時折ひやりとする場面を見る事もあり、
車同士の軽い接触はここで働くようになってからもう何度も目にしました。
お年寄りや小さな子供にはとっても危ない場所のように思いますが
なんででしょう・・・ここには信号機がありません。
そんな五差路に、毎日決まった時間に立っている1人のおじいさんがいます。
寒空の中五差路に立つおじいさん
ピーク時には、人、車がひっきりなしに行き交います。
午後3時、近所の小学生たちが帰宅する時間。
一斉に学校を飛び出してくる子どもたちが、無事に家路にたどり着けるように、、、
おじいさんは子どもたちの帰宅時間に合わせ、毎日ここに立っています。
雨の日も、風の日も。
地域の自治体でやっているそうなのですが、立っているおじいさんはいつも同じ方で、けっこうなお年と見受けられます。
聞けば9年間、毎日毎日立ち続けているのだとか。
地域住民の方々も感謝の気持ちをこめ、声をかけているのをよく目にします。
話しを聞いていて、なんとも頭が下がる思いでしたが、おじいさんは子どもたちとのふれあいを日々楽しんでいるだけ、
なんでもない事ですよ、とさらっとしてらっしゃいました。
それから、鎌倉の駅前には、こんなボランティアをやってる方々も・・・。
鎌倉の観光道案内をしているボランティアの方
観光地鎌倉ならではです。
ボランティアをしている方達は、ご自身の得意を活かし、どこまでも奥の深い鎌倉の歴史を日々勉強し続けているのだとか。話を聞かせてくれたおじさんは、「大変なんですよ~」と言いつつも、キラキラ活き活きしてたのがすごくいいなーと思いました。
好きな事、得意な事をやる事で、誰かが喜んでくれるってとっても素敵な事ですよね。
バーンロムサイで、そして鎌倉という土地で働くようになって、私はこの「個々の得意をシェアする」って
とっても素敵な事だなぁと改めて気づき、学んだように思います。
「NPOで働いている」というと、大変でしょう、頑張ってね、と言われる事がけっこうあるのですが
私はここで、日々HAPPYだなぁと感じながら、自分に出来る事を出来る範囲で、楽しみながらやっていて
むしろ本当にありがたいなぁと思っています。
考えたり学んだり、自分にとってプラスな事を与えてもらいながらも、働く事が少しでも誰かの役に立っているなんて
とっても素敵な循環ですよね!
15周年のアンダーザツリー展を無事に終え
たくさんのご来場者様、ともに働くスタッフ、そしてチェンマイの子どもたちの成長記を見て
バーンロムサイを支えて下さるお客様と、子どもたち、そして一緒に働くみんな、
全てが輪のように循環しているんだなぁと改めて幸せな気持ちになるとともに、
その輪がもっともっと広がっていけるよう、頑張りたいなと思いました。
染谷 美岐 | 2014/12/15(月)
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