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ありがとう

バーンロムサイにきて、1年11ヶ月が経ち、そろそろ任期を終えようとしています。
私のことを、ちょっと。

約3年前、わたしは夫を亡くしました。絶望を感じながら、なんだかそれでも続く毎日、それでも仕事を続けていた1年間。同じ会社で働いていた夫の残業時間はとんでもないものでした。そして、深夜のオフィスで突然死。仕事のせいで亡くなったとは言い切れない、自分にもたくさんの落ち度はあった。けれど、その当時「会社は変わるから」と上役がいっても、1年経って一向に変わる風でもなく。憤りが隠せなくなってきはじめ、このままここにいたらきっと自分が壊れると思い始めた矢先に、ふとしたときに目に止まったバーンロムサイスタッフ募集の告知。その翌日にはメールをしたら、あれよというままにチェンマイ行きは決まり、前会社の社長には啖呵を切って出てきてしまいました。

ここにきて、私が助けてもらったと思っています。

子ども達、タイ人スタッフ、日本人スタッフ、バーンロムサイを支える人達。「大きな家族」は突然入ってきた私のような他所者も大きな笑顔で受け止めてくれました。
そして、みんな強かった。自分が恥ずかしくなるくらいに。

2年、書ききれないくらいに、たくさんのことがありました。

2014/1/1朝
オン

自分の誕生日にタンブン(徳をつむ)としてみんなにお礼をする風習のあるタイ。早速自分の誕生日に子どもたちにお菓子を。まだ慣れていなくてぎこちないアーパーイ。

ロムサイFC期待の二人だった、タムとビー

もしゃもしゃ

冬の夕暮れ時。
「メーサトミの家の中にトゥッケー(大やもりのような、小さい恐竜のような)がいる!」と男の子たちが騒ぎ出しました。窓に映った影で判明したのです。その時居たのはオンとボーイ。逃げ腰な彼らに、タンを呼んでくるようにお願いしましたが、シャワーに入っているからとビーが駆けつけてくれました。ビーもあっちこっちに登ったりなんだかんだと必死で捕まえようとしてくれるのですが、、、。シャワーから上がったタンが参戦し、すぐに御用になったトゥッケー。外に放しにいってくれたタンの手は血だらけでした。その手から床にしたたる血を「自分でやる。触らないで」という素振り。
「マイペンラーイ!」とにこやかに去って行きましたが、あの時の触らないでという素振りと表情は忘れることが出来ません。「うつらないことはわかっているんだけど、咄嗟に行動にでたのかも」と思うと、胸がつまりました。

ビー、マジでやってよね。。。

さすが。トゥッケーはすぐに御用に。
特に何もしてこないのですが、同じ部屋で寝るのはちょっと。。。と思っていた当時。いまはかわいらしいと思うけれど。

長ーーい棒でなにをやってるの?

チビ達興奮。

パヌが一人で黙々と食堂の机に向かっていました。隣に座って、どれどれ、、、と覗き込んでびっくり。

独特なニヤッと笑い。

女性が赤ちゃんを抱き上げる絵。何を思って描いたのか。彼の遠い記憶なのか、願望なのか。

アーティストのももさんがいらしてイベントを開きました。チビ達、とってもとっても可愛くて愛らしかった。

記念撮影、自由。

美和さんのビックスマイルが好きです。

ボーイが出るとき。真剣な表情のボーイと、奥で心配そうに見つめる美和さん。

大切なhoshihana staff.彼らから学んだこともたくさんあります。控えめだけど働き者で心の温かいタイヤイの子たち。特にインには助けられました。お互い、泣き顔を何度見られたことか!
プロイはこの2年で大きく成長した。はじめは泣きべそだらけだったのに、今では「ピー(お姉さん)」となって後輩に教え、自分から積極的に動けるように。わたしの不慣れで、タッグさんとの小さないさかいもたくさんありましたが、最終的には「ま、飲んで水に流そうぜ」と、近くの飲み屋に行っていました。

なかでは女子たちがホラー映画を観ている。入る勇気のない男子たち。

縫製場のオバちゃんたち飲み会。カラオケの画面が女の子の水着姿なのが気になった。

テンモー、最高。

ヌックニックの笑顔にいつも癒されます。

2014/12/31
ニサー、夕暮れに掃除

お姉さんの表情、センダーオ

「メー サートーミー」と小声で呼んでくるアーパーイ。振り向くと私じゃないもんという顔をする。

イエーイ。ジャンプが好きみたい

近くの運河に灯籠流し。かっこつけるペット。

灯篭に何を願う

思い出したこと、つらつらと書いてしまいました。


11月からとってもさみしいけれど、わたしもすこし強くなりました。
微力ながら、写真を撮るということで外から協力していきたいと思っています。

バーンロムサイに関わる全ての方たちが幸せでありますように。
たのしく働いて、遊んで、いろんなことを乗り越えて。美味しいご飯を好きな人と一緒に食べて、笑っていられますように。健康第一!

2年間、ありがとうございました。

松井聡美 | 2015/10/20(火)

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