~鎌倉だより~
鎌倉が1年で一番賑やかな季節の夏もすっかり終わり、秋になりました。紅葉も少しづつ始まり夏とは違った素敵な鎌倉を感じられる季節が始まりました。
少し前のお話になりますが三重県の松阪に行って松阪木綿の織り体験をしてきました。
五世紀の後半、松阪は日本の一大紡織の中心地となり、のちにインドやベトナムから「木綿」が伝えられ十六世紀初頭に「松阪木綿」が生まれました。「粋」を誇りとした江戸の庶民にとって、すこし離れると地味な無地に見えるが、よく見れば繊細なすっきりとした縦縞が走る松阪木綿は、正藍染めの糸を使い、洗うほどに深みを増す藍の青さを連ねた縞模様と素朴な風合いとが相まって、まさに「粋」の象徴でありました。が、明治時代に入ると着物を着る機会が少なくなり、数千軒もあった織元も今では松阪には1軒しかありません。
織物を初めて経験したのですが、やってみるとものづくりの大変さがよ~く分かります。20cmを織るのに30分ぐらいはかかりました。これを洋服や着物を作るための反物を織るにはどれだけの時間がかかるのだろうか。。。。考えるだけで気が遠くなりそうです。笑
けれども、織ってる間の30分はただただ無になれる時間で織り機の音の「カッタン」という音がとても心地良かったです。
そして、自分で織った出来上がった数センチの松坂木綿は可愛くって仕方ないのです!笑
織物は本当に奥深く、織りといっても本当に沢山の種類があります。
そしてバーンロムサイにとっても織りはなくてはならない存在。
さき織り。そして昨年4月から復活したバーンロムサイの手織り。
昨年4月から、ホームの縫製場に戻ってきた織り機。
現在縫製場のティップちゃんがこの織り機を使って手織りをしています。
(カレン族のティップちゃんがカンマルアンさんに教わりながら織りを始めた様子が写真の2014月4月10日で見られます)カンマルアンさんにも筋がいいと言われたティップちゃん。
みるみる上達し、織ってくれた商品は現在鎌倉店にもおいてあります。
ストール ¥9,000+税
ストール ¥9,000+税
ストール ¥10,000+税
バーンロムサイで扱っている他の織物
カレン族の腰織り
ポーチ ¥4,600+税
洋服の端切れを裂いて織った「さき織り」
i Pod miniケース ¥5,000+税
ポーチ ¥3,500+税
名刺入れ ¥2,800+税
パスモケース ¥3,500+税
手織りという文化、日本だけでなく各世界でどんどん受け継がれていない文化です。
手で織るという事はとても時間のかかる事です。
だけれども、時間がかかるからこそ、一つ一つ丁寧に気持ちが込められて織られた織りは機械織りとは違う温かみや魅力があると思います。
そして、バーンロムサイは手仕事を大事にしています。
織るだけではなく刺繍、ビーズたくさんの手仕事があります。
一人でも多くの方に手仕事の良さを分かって欲しいと願っています。
宮崎ソーニャ | 2015/11/15(日)
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