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草木染めの村へ

チェンマイ市内から車で1時間半ほどのドイタオ郡にあるカレン族の村へ行ってきました。
この村では、元々手織りや天然染めが日常的に各家庭で行われていたそうですが、今は作り手が減っているとのこと。村ではこの伝統を残す取り組みとして、子どもたちに技術を伝える活動などしているそうです。この日は村の染め織りのリーダー的存在、トゥイさんに案内をしていただきました。

早速染め場に行ってみると、ちょうど糸を染めたものを干していました。染めた糸の美しいこと。淡いイエローやピンク、若草色、クリーム。とてもやさしい色合いです。

これらの染料は村ににある植物を使っています。木の樹皮や実などを煮出して作り、色止めも一切化学物質を使用せず染めるのだそう。すべて自然の色です。

試しに生成のちぢみガーゼのブラウスを1枚染めてみました。液につけて揉む作業を繰り返すごとに、きれいなピンクに染まっていきます。乾かして時間が経つと少し落ち着いた色合いに変化しました。かなり良い色ですー。

この日の一行は4名。縫製場を切り盛りしている京子さんとpreekruaiというブランドのものづくりをしている夕子さん。ゲストハウス担当の未来さん。歩いている途中もトゥイさんはどんどん染めの材料の事など話してくれます。木の下でトゥイさんが指差しているのは黒檀の実。本当に染めの材料は身近にあるんですね。黒檀は染めると深みのあるグレーになります。

一通り村を見た後は近くの食堂へ。柱にはタイの国旗と王様の色イエローの旗が。鮮やか!

午後は村で手織りを見学。家の軒先の織り機で織っています。仕立て上がったカレンシャツを見せてもらいました。チェンマイではこのカレンシャツを着ている人を時々見かけます。自分たちの民族の、その地域の織りの布で作る服を着る習慣、素敵ですね。

こちらは少し細かい模様の織り。華やかな印象です。巻きスカートの裾の部分になります。

最近この村の草木染めで、いろいろなサンプルを作っているところです。布や糸から染めたり、洋服に縫い上がったものを染めてみたり。染めた糸を使って、縫製場の織り手ティップちゃんに織ってもらうのもいいなぁ。素敵なのができそう。

キッズサイズのタイシャツも作ってみました。淡い色が子どもに似合いそうです。

来春くらいから(?)藍染めに加えて草木染めの製品も並べられるように準備中です。どうぞ楽しみに、お待ち下さいね。

佐々木智子 | 2016/08/10(水)

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