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新しくなったガジュマルの木の下の祠(ほこら)

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バーンロムサイとは、タイ語で「ガジュマルの木の下の家」。大きくどっしりと大地に根を張ったガジュマルの木は、暑い時には日陰を、雨が降った時には雨宿りの場を人々に与えてくれます。その名のように子どもたちが安心して暮らし、学び、遊べる場でありたいと願っています。
(バーンロムサイ ホームページより)
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タイではガジュマルの木は、それが植えられている家に平安をもたらし、悪いものから守ってくれると信じられています。ガジュマル豆知識として、このガジュマルの木の神聖な力を受けるためには、木は家の西の方角に植え、火曜日に植えるのがいいということです。

2001年に他の場所から移植されてきたガジュマルの木。来た時には、枝も全部落とされて、「電信柱のようだった」というのが信じられないぐらい今では大きく立派な木に育っています。

タイでは、一般の家庭にも土地の神様をお祀りする祠がありますが、バーンロムサイには、このガジュマルの木の下に祠があります。朝と晩、この前を通るスタッフは手を合わせています。

少し前から気になっていたのですが、この木でできた祠、シロアリに食われていました。タイではシロアリやネズミはどこに住んでいても避けられない問題です。バーンロムサイのように、土の上に直接建物が建っているところでは、特に深刻です。そして、シロアリが木や紙を食べるスピードは人が思う以上に速いのです!

少し気になるな…ぐらいから、屋根が落ちるまで、あっという間でした。祠は、家を、家族を守ってくれる大切なもの。早急に直さなければということで、チャイさんにお願いをしました。

シロアリに食われて崩れ落ちた屋根

チャイさんが作った新しい祠の骨組み。
目新しいものが来ると、バブとトゥンタオが
必ずチェックに来ます。

解体はあっという間。チャイさんチームの手により、手際よく解体されていきます。

これは、祠の一部だった木です。中身が食い尽くされて、表面だけが残っています。よくもこんなにきれいに薄い皮だけ残して食べられるものだと感心してしまいます。

祠に住んでいるおじいさん、おばあさんや踊り子たちも一時避難です。
木の祠はバーンロムサイにとても馴染んで、雰囲気もぴったりだったのですが、木だとまたすぐにシロアリに食われてしまうということで、鉄筋コンクリートの祠にすることになりました。確かにその方が長くもちますし、合理的かもしれませんが、少し寂しいような気もします。

昨年末に行われたホシハナ文庫第1弾「おそなえ きのみ」の撮影の際には、まだ木の祠でした。図らずも、絵本「おそなえ きのみ」に収録されたのが木の祠の最後の姿となりましたが、絵本の中で木の祠にもまた会えると思うと、良かったなとも思います。
https://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10686

2~3日で新しい祠が完成しました。木の祠の時よりも、一回り大きくなって、階段も立派になりました。

祠は完成しましたが、もう一つ大切なことがあります。新しい祠を建てたので、「良い日」を選んで、祈祷師の方をお招きし、儀式を行います。こういうことはバーンロムサイの中ではチャイさんが一番詳しいので、いつもチャイさんが仕切ってくれます。

私も、その儀式が見たかったので、日が決まったら教えてねとお願いしていたのですが、私が休みで外に出ている日に突然始まったそうで、儀式に参列するという夢はかないませんでしたが、ホームにいた日本人スタッフが写真を撮っておいてくれたので、その写真で儀式の様子をご紹介したいと思います。1月13日(土)

お供え物セット
上は天の神様、下は地の神様、間にある4つは、
東西南北の方向へ捧げるものです。

中身はお菓子など、中身は全て同じ。

こちらもお供え物セット
焼き鳥、果物、酒、菓子など。

祈祷師の方が祠の中をセットしてくれています。

お経をあげます。

お供え物をお供えするところから、ここまで、20分強だったそうですが、祠にお供え物をセットし始めるのは、9時9分9秒だったそうです。タイ語で9は、「ガーオ เก้า」と発音しますが、それが前に進むという意味の単語「ガーオ ก้าว」と同じ発音なので、タイでは9が縁起の良い数字だとされていて、このような儀式を行う際には、9の付く時間に始めるのがしきたりです。

儀式も無事終わり、ほっとひと安心。この新しい祠が、またバーンロムサイに平安と幸せをもたらしてくれますように。


~おまけ1~
■2014年4月 今回取り壊された祠が作られた時の様子
https://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10449

~おまけ2~
人気者チャイさん。チャイさんは人にも動物にも大人気です。

いつもホシハナの方にいることの多いチャイさん。
たまにホームに来た時には、子どもたちに「遊んでー!」とつきまわられます。

チャイさんの特技の一つは、動物としゃべること。

怖がりで知らない人には吠えまくるバブもチャイさんの前ではこんなあられもない姿に。

山下曜子 | 2018/01/22(月)

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