あけましておめでとうございます。
1999年11月、HIVに母子感染した孤児の為の生活施設としてチェンマイ・ナンプレー村に開園した「バーンロムサイ」。はじめて迎えた2000年から数えると今年で20回目のお正月となります。みなさまからのサポートがあったからこそ、ここまで継続することができました。
長きに渡りご寄付をして下さった多くの方々をはじめ、子どもたちの暮らしの場となる建物を建てて下さった方たち、長期短期でボランティアとして携わってくれた若者たち、漢方薬やサプリメントの提供、体操、マッサージ、瞑想と言った民間療法を用い、なんとかエイズを発症した子どもたちの命を助けたいとの思いで支援をしてくださったみなさま。
今では地域の子どもたちもが利用している図書館プロジェクト、活動が益々広がっているサッカーやバレーボールプロジェクトのきっかけを作って下さった支援者の方たち。
お米、調味料に始まり飲料水、衣料、お菓子と言った物資の多くは今ではタイの方たちから寄せられています。
持続可能な活動のためにとhoshihana villageに宿泊棟を寄付して下さった方たち、そこに泊まってくださった多くのお客さま。現地のみならず日本各地でバーンロムサイの展覧会を開催してくださるギャラリーオーナーのみなさま、私どものプロダクツを購入してくださった各地のみなさま。
子どもたちと共に絵を描き、陶芸作品を創ったクリエーター、踊って歌って遊んでくれた若者たち、子どもたちを記録してくれたカメラマンのみなさん、紹介映像の製作、また雑誌やテレビ等のメディアでバーンロムサイを取り上げてくださったジャーナリストの方たち、口コミで活動を紹介してくださった沢山の方たち。
昨年、卒園生の一人が母親になりました。母子感染した子が健康な赤ちゃんを生むなどあの当時では考えられなかったことです。とても嬉しい出来事でした。体調を崩した子もいましたが卒園生同士で助け合っていました。18歳でバーンロムサイを卒園し、大学に通っている子、卒業した子、社会の一員として自立している子、まだちょっとフラフラしている子、でもみんなしっかりと生きています。凄いこと、ありがたいことだと思います。
これを可能にしてくださった数え切れないほどの多くの皆さまに、この場をおかりして心からの感謝を申し上げます。
またこの20年間、現地でそして日本で直接運営に携わってくれたタイ人そして日本人のスタッフ、今も一緒に働いているみなさんにも心からの「ありがとう!」
「足るを知る」多くを望まず今日をしっかり生きる、このナンプレー村で教わったことの一つです。
現在バーンロムサイで生活している子どもは幼稚園児から高校生までの28名。今年二人が卒園し大学生となります。新たに小さな子どもが入園してくるのでしょう。いつまでもこの場所を必要としている子どもが居る限り、また卒園生たちのいざという時の「実家」として、運営を継続してゆきたいと思っています。
2019年が穏やかで心地よい年になるよう!
そしてまた今年もよろしくお願い申し上げます。
バーンロムサイ
名取美和
| 2019/01/01(火)
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