イム、タイタン、ピーマイ 母親面会
左からピーマイ、イム、タイタン三兄弟
2018年11月ピーマイがナーサリーに行き始めた日
入園当時のイムとタイタン
(2016年9月)
入園日のピーマイ
タイタンと一緒に
(2017年6月)
ピーマイ(「新年」という意味のニックネーム)は、この1月で3歳になりました。3人の入園当初の写真を見てみると、この2,3年で急激に成長したのが分かります。
イムは、最初はそんなにおしゃべりしませんでしたが、よく話すようになりました。
泣き虫だったタイタンは全然泣かなくなりました。泣き顔がタイタンのトレードマークだったのに、今ではいつもニコニコしているご機嫌な男の子です。
ピーマイは、来た時はまだ赤ちゃんで、よちよち歩いていましたが、今ではナーサリーにも通うように。活発に走り回り、周りの人たちに愛嬌をふりまいています。
イムはバレーボールの練習にも参加
タイタンは立派なサッカー少年
自分より大きいトゥンタオも怖くない
そんな3人の両親は、麻薬関係のことで刑務所に入っていました。母親が数ヶ月前に出所し、面会を希望しているということで、1月3日に面会に連れて行きました。
(補足ですが、バーンロムサイの子どもたちがここにいることは親には知らせません。面会は、必ず国立孤児院を通して、外で行います。親がホームに来て子どもを連れ去ったりするのを防ぐため、また親がいない子どもたちへの影響を考えて、そのようにしています。)
面会日当日は、ベンさんと保母のプレオさんが同行しました。
面会場所に着くと、母親の他に3人の異父兄弟であるお兄さん(20歳)、お姉さん(17歳)も来ていました。このことについては、バーンロムサイのスタッフは知らなかったので、驚いたそうです。
会った時、嬉しくて涙を流していたという母親。しかし、3人は幼い時に母親と離れ離れになっているので、覚えていません。それでもイムとタイタンは「お母さんだよ」と言われると、母親に寄って行ったそうですが、ピーマイは「お母さんじゃないーーー!メーレック、メーレーック!!!」と泣き叫んでいたそうです。(メーレックは、保母のレックさんのことです。)
母親としては、子どもにそう言われて切なかっただろうと思いますが、赤ちゃんの時に別れているので仕方ありません。周りの私たちとしても寂しいような、悲しいような気持ちですが、何とも言えません。
お母さん、お兄さん、お姉さんと一緒に記念撮影
ホームに戻ってきてから「今日はどうだった?」「お母さんとまた一緒に暮らしたい?」と聞かれても、イムは困った様子で、嬉しそうな表情はありませんでした。ピーマイはもちろん、タイタンもあまり分かっていない様子でした。
母親の方は、精神的にも経済的にもまだ子どもを引き取る準備はできていないので、子どもたちはまだしばらくはバーンロムサイにいることになります。ご縁があってバーンロムサイに来た3人なので、ここにいる大人たちがたくさん愛情を注いて、見守っていってあげたいと改めて思いました。
山下曜子 | 2019/01/19(土)
前の写真日記:山岳民族支援プロジェクト2018 2日目(2018/12/18)その2~3日目(2018/12/19)次の写真日記:1月のバースデイガール&バースデイボーイ写真日記一覧へ戻る