山岳民族支援プロジェクト2019 3日目(2019/12/19)
まだ日の上っていない朝6時。山岳民族支援プロジェクト最終日、12月19日の朝です。
お坊さんたちはみなさんいつも私たちが起きる前から朝食の準備をしてくださっています。…いいのだろうか。普通なら、私たちが準備しなければならない立場なのに、いつも甘えて食べてばかりです。
この日の朝は、バナナ焼きを作ってくださいました。タイには、たくさんの種類のバナナがあり、これは甘くない種類(熟れる前?)のバナナです。
心癒される朝
先に湯がいておく。
半分に切られたバナナ
甘くない焼き芋のようでした。
それから、コムさんの特製豚もこの先焼く機会がないので、全て焼きました(コムさんが)。
コムさんの特製豚はとにかくおいしい。
カレン族の人が料理に使うハーブ
朝からドーナツです。たまにしか食べられないので、朝からドーナツも良いと思います。
ティーノ村の子どもたちと朝少し遊んでから、8時40分にティーノ村を後にし最後の村に向かいました。
途中、今回初めてのパンク。チャイヤー僧侶グループの車がパンクしてしまいました。でも、なんということもなく修理してしまうからすごい!40分で修理完了。
トラブルがあったものの、13時前にはゴーン・ネ(กองแนะ)村に着きました。
昼間は陽射しが強くて、みんな日陰に。
小さい子から見たら、
ペットはどんなお兄ちゃんなのかな~
ここでは、寄付の前にごはんを作らせてもらい、お昼を済ませました。
チャイヤー僧侶の作ってくださるおかずは
いつも美味しい。
キャベツを収穫した後に
横から出てくる葉っぱの炒め物
トマト味の魚缶詰のスープ
たくさんのハーブを入れていて複雑な味
ここの学校には、男性の先生一人と女性の先生一人がいらっしゃいましたが、女性の先生はこの学校にもう10年も勤めているそうです。しっかり者の女性の先生が、いろんなことをうまく切り盛りしているんだろうなあという印象でした。
ジンダーもペットもしっかりお姉ちゃんお兄ちゃんをしています。
今回最後の村の子どもたちにも無事支援物資を手渡すことができました。私たちはこの日中にホームまで帰らなければならないので、14時半にはおいとましました。
昨年も最後に記念撮影をした場所
みんな清々しい表情!?
16時にチャイヤー僧侶のお寺に戻ってきました。あっという間の3日間。
お世話になったチャイヤー僧侶のお寺にお布施をしました。
2年ぶり2回目の参加だったアーパーイは「行く前は行きたくないなと思っていたけど、すごく楽しくて、今は帰りたくない」と話していました。
私たちは二泊三日でちょっと行くだけで、いろんな方にお世話をしてもらっているので、それは楽しい経験です。しかし、それが毎日の生活で、寒い中着るものも十分にない、学校の施設も今通っている学校ほど立派ではない、ちょっとどこかに買い物に行くこともできない、雨季には道もなくなり、乾季には毎日埃だらけ、それが毎日の生活だったらどうだろうね?でもそこで毎日の生活を送っている人もいるんだもんね、と私が思っていることを言ってみたら、アーパーイもちょっと深刻そうな顔で、そうだね…と言っていました。
このプロジェクトに参加すると、様々なことを考えさせられます。
人がもともと生まれてきた環境、持っている、あるいは持っていない国籍、街の暮らしと山の暮らし、都会の暮らしと田舎の暮らし、それぞれの生活、ゴミ、教育、文化、医療、、、
人が生まれてきて、生きていくってどういう意味があるんだろう。。。と考えずにはいられません。
今回は、アーパーイは日本人車に一緒に乗っていたので、そんなことを話す機会がありました。
アーパーイは、私たちと一緒に過ごしたことで、日本語に興味を持ったようで、帰ってきてから日本語の勉強を始めました。
帰り道の山は紅葉していました。
途中で晩ごはんを食べ、21時頃ホームに戻ってきました。
日記の初めに書いた通り、今回はタワンチャーイ財団の参加がなかったため、支援物資の規模は小さくなり、他団体からの参加人数も減りましたが、ベンさんが中心となり今回もこのプロジェクトを実施することができました。
子どもたちもそれぞれに感じるものがあったようで、実施できて良かったと思います。
山下曜子 | 2019/12/29(日)
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