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「国境」と「ビルマ」の今

島国ニッポンに暮らしているとなかなか意識する機会が無い「国境」。
ここタイはミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアと4つの国と国境を接しています。

陸路で移動し徒歩で国境を越えると
道の舗装や建物の建築様式
人々の服装や食文化までガラリと変わる。
日本人の私(とりわけ他県に行くのも一苦労の北海道育ちの私)には、新鮮な体験でした。

ビルマとの国境で出会った少年

今回訪れた「メソート」という街は
タイ北西部にあるミャンマー(ビルマ)と国境を接する街です。

この街に1日にやって来るビルマからの出稼ぎ労働者の数は
1000人とも5000人とも言われています。

正規に入国する人はごくわずかで
皆20バーツ(50円ほど)を支払い木製のボートに乗って川を超えてやって来るのです。
いわゆる「不法入国」ですが、メソートの街ではこれが日常の風景の一部となっていました。

タイとビルマを隔てるモエイ川

木製のボートで国境を越える人々

現在タイに暮らすビルマ移民・難民の数は50万人〜60万人に上っていると言われていますが
メソートの街には、ビルマ移民・難民向けの学校が74校もあるのです。

不法入国と言うリスクを冒してまで
なぜ人々は国境を越えるのか?

それは、一重に、ビルマでは生活が出来ない
困窮し、貧困に喘ぐ人
そして政府に弾圧され逃れて来る人が
まだまだたくさんいるからなのです。

支援によって運営されている学校

学ぶ姿勢は真剣そのもの

また、メソートにあるビルマの方々の為に設立されたクリニックには
年間15万人の患者さんが訪れるそうです。

ビルマ国内では医療費の自己負担率が重く
病院で治療が受けられるのは、限られた豊かな人だけ。
しかも病院の多くは都市部に集中しており
貧しい人達は医療にアクセス出来ないのが現状だそうです。

クリニックで出会った少年

入院中の赤ちゃん

近年、民主化の機運が高まり、
日本やアメリカの資本が流れ込んで一気に経済成長しているかに見えるビルマ。

1ヶ月前に訪れたヤンゴンには活気があり、若者も希望を持っているように見えました。
しかし民主化が教育や医療に現場に根付き、市民生活に変化が訪れるのは
まだまだ時間がかかるのかもしれません。

バーンロムサイにはビルマのシャン州出身のスタッフが、
バーンロムサイの一員としてhoshihana villageで働いています。
決して他人事ではないビルマの現状。
まずは「知る」ことから始めなくては、と実感しています。

参考
http://www.japanmaetao.org/
http://maetaoclinic.org/

谷岡 碧 | 2012/09/13(木)

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