きょうだい
日曜の今日の午前中、食堂から子どもたちの楽しそうな声が聞こえて来るので、覗きに行ってみると、お昼ご飯を作っている保母さんの代わりに、子どもたちがちびっ子たちの面倒をみて、一緒に遊んでいるところでした。ゲンとボンはジンダーお姉ちゃんに粉末状のお菓子を食べさせてもらってご機嫌さんでしたが、「食べすぎはダメよ」とジンダーが二人のお菓子を取り上げると、見る見るうちにゲンの顔がゆがみ、床にどたんと座って、足をバタバタ、「もっと食べたーーーーーい!!!」とだだをこね始めました。
すると、ジンダーがボンを抱きかかえ、ボンの手を取ってゲンを指差し、歌うように「なんでそんなに聞き分けのないことをするのよ。そんなことをするなら、誰もあなたのことを好いてくれないわよ。バナナを食べたくたって、誰も分けてくれないから、自分でバナナを買いに行かなきゃいけないのよ。分かってるの」と言いました。一文ごとにボンに復唱させるので、ゲンは二重になじられる形です。これを聞いてゲンは大泣き。そこにもう一度ジンダー×ボンが同じ言葉を繰り返しました。
悔しさのあまり、ボンに飛びかかるゲン。
そして、大粒の涙を流しながら泣き続けること5分。
その間ジンダーはこんなことをしながら笑っていたのですが、
再びボンの手を取って「さっきはごめんなさいね。あなたがあんまり聞き分けのないことをするから、つい厳しいことを言ってしまったのよ。でも、あなたが反省して、もう二度と同じことをしないことは分かってるわ。そうでしょう? バナナがほしいなら言ってちょうだい」と歌いました。そして、「おいで」とゲンに腕を広げると、ゲンは素直にジンダーお姉ちゃんの腕に飛び込み、ぴたりと体を張り付け、やがて泣き止みました。
この「バナナ」うんぬんの唱文は初めて聞きましたが、“愛しているからこそ、こうして諭している”のだとうことが伝わるなかなか素敵な諭し方だなと思いました。「そんなことしちゃダメでしょ!」と頭ごなしに叱られるより、ずっと効果がありそうです。
この後ゲンとボンはジンダーお姉ちゃんからヌン兄ちゃんの手に託され、お花摘みに行ったのでした。歳の離れたきょうだいって、こうして育て/育てられていくのかしらと思った日でした。
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北海道/札幌 cholonにて「ban rom saiの手仕事」展が開催されます。
9月21日(金)より30日(日)まで、札幌にある「cholon (チョロン)」にて展示販売会が開催されます。今回は「ban rom saiの手仕事」展として、長財布やポーチなど山岳民族の古布アイテムを中心に、バーンロムサイの小物雑貨をご紹介いただきます。
cholonさんは、オリジナルを中心とした洋服とセレクトした雑貨を扱っている素敵なお店。東京の蔵前(以前は代官山に有りました)にもショップが有り、こちらでも引き続き10月5日(金)より14日(日)まで「ban rom saiの手仕事」展が行われます。
札幌店は大通公園の一番西端のすぐ近くに有り、店の前の道路には路面電車がのんびりと走っているそうです。お近くの方、またこの時期札幌に行かれる方、ぜひお立ち寄りください!
■北海道/札幌 cholon(チョロン) 「ban rom sai の手仕事」展
期間: 2012年9月21日(金)~9月30日(日)
時間: 11:00〜19:00 *火曜日定休
場所: 〒060-0061 札幌市中央区南1条西12丁目ASビル1階
TEL. 011-210-0787
http://www.cholonweb.com/
大塚 美里 | 2012/09/23(日)
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