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タイ人と麺の調味料

タイ人の不思議はたくさんありますが、いつも面白いなーと思うのは、麺を食べる時の調味料の入れ方です。ご存知の通り、タイでは麺を注文すると、ナムプラー、砂糖、酢、唐辛子の4種類の調味料が出てきます。スープの味を自分の好みの味に調整するためです。私の場合は「酢1に対して、その半分から3分の2程度の砂糖を入れ、唐辛子は少々、ナムプラーは入れず」が定番の量ですが、スープが甘めの味であれば、砂糖の量は少なめにしますし、スープの味が薄いと感じたら、投入する調味料の量も全体的に少なくします。つまり、調味料を入れる前に必ずスープを味見します。

味見をせずに、いきなり調味料を投入するのがタイ人です。行きつけの麺屋ではなく、初めて入った麺屋でも、ほとんどのタイ人が味見をしません。それぞれに自分の決まった調味料の量があって、酢2杯、砂糖3杯、ナムプラー2杯、唐辛子2杯、などと迷わず入れていくのですが、その動作はまるで手が勝手に動いているかのよう。そして、調味料をスープになじませ食べ始めた後に「ちょっと酸っぱすぎるから砂糖を足そう」とか、「甘すぎたから酢を足そう」などと、味を調整することもまずありません。入れる調味料の量が多いので微調整する意味があまりないのかもしれませんが、彼らにとって「どんな味に調整するか」は初めからどうでもよく、まるで儀式のように「いつもの量の調味料を入れる」ことこそが大事なように見受けられます。だからベースのスープを味見する必要がないのです。

さて、バーンロムサイの子どもたちも麺を食べる時の調味料の量はほぼ決まっているようです。砂糖を山ほど入れるのはゲン。いつもレンゲ2杯分くらい入れています。ライムを丸ごとかじってしまうくらい酸っぱいものが好きなペットは酢を何杯も入れます。唐辛子をレンゲ山盛り1杯入れるのはビーとボーイ。ビーは涼しい顔で真っ赤なスープを飲んでいますが、ボーイはいつも辛さで目を充血させています。

ゲンの器。これにもう1杯砂糖をかけます。

ビーの器。

  
 

ベンの器。

 
  
ベンとペットは本人たちいわく「標準的な量」の唐辛子を入れているそうですが、それでも私の入れる量の数倍! 二人に「いつから唐辛子を入れるようになったの?」と訊いてみたら、ベンは8歳の時でペットは7歳の時だと即答が返ってきました。さすがのタイ人も小さな子どもには唐辛子は食べさせないので、ベンとペットは小さい時から大人やお兄ちゃんたちが唐辛子を入れて食べているのを「美味しそうだなぁ」と思って見ていて、ある時、それぞれ8歳と7歳の時に「いざ!」と“唐辛子デビュー”を果たした、というわけなのだそうです。パーヌも初めて唐辛子を入れた日のことを覚えていました。唐辛子を入れたら、入れた方が美味しいことが分かったし、ちょっと大人になったような気持ちがしたそうです。もしかしたら、タイ人一人一人に“初めての唐辛子の思い出”があるのかもしれません。
今、9名のちびっ子を除いて、まだ辛いものを食べられないのは6歳のアーム一人。最近お兄ちゃんらしくなってきたとはいえ、まだお子ちゃまなので、麺を食べる時には唐辛子はもちろん、他の調味料もいっさい入れていません。アームの唐辛子デビューはいつなのか、楽しみです。
  
 
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studio cooca 山田勇気展のお知らせ

2月16日(土)より3月3日(日)まで、バーンロムサイ鎌倉店は「studio cooca 山田勇気展」を行います。

studio cooca(スタジオ クーカ)は神奈川県平塚市にある福祉施設。知的・精神にハンディキャップを持った人たちが、その人のやりたいこと、得意なことで収入を得るために、自由で活発な創作活動を支援しています。山田勇気さんはcoocaに所属しているアーティスト。今回は勇気さんの陶芸作品、ちょっとユーモラスな、そばにいて欲しくなる動物たちがたくさんやってきます!

http://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10249

ワクワクする勇気さんの作品、ぜひ手に取ってご覧ください。皆様のご来店をお待ちしております!

大塚 美里 | 2013/02/11(月)

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