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思いを結ぶ

山に囲まれた自然豊かなチェンマイ

ここには、今でも昔からの生活を守りながら生活している山岳民族が沢山住んでいます。

1月に行ったモン族の村に続き、先日縫製場のスタッフが住むカレン族の村に遊びにいってきました。
タイに住むカレン族は1925の村に87,793世帯438,450人が住み、タイの山岳民族の中では最大の人口を誇るそうです。(CHAO カレン族の基礎知識より抜粋)
腰織りや天然染めを行っているカレン族の集落にも去年足を運んだのですが、今回行った村は農業が盛んで、ほぼ自給自足で暮らす集落でした。

テレビや冷蔵庫、車など現代的なものはもちろんありますが全て最低限、村に入れば伝統衣装に身を包み、今でも昔と変わらない生活をしています。

ハンドンから車を走らせること2時間、途中舗装された道から少し外れガタガタと山道を走らせるとその村に到着します。


村に着いた瞬間、カレン族の衣装に身を包んだダオルアンさんとプーちゃんが出迎えてくれました。
カレン族の女性の服には特徴があり、白い生地で上下がつながった衣装は未婚女性が着る服で、結婚すると上下が別れて色のある服をきるのだそうです。

左が既婚のダオルアンさん、
右がまだ結婚していないプーちゃん
(プーちゃんは寒いので上着を着ています)

男性は若くとも色とりどりの衣装に身を包んでいます

訪問したこの日は、カレン族伝統のお正月の儀式を行う日だったので私も参加させてもらえることに。
鳥の手やもち米、日本で云う“どぶろく”のようなカレン族のお酒など、自分たちが育て、作ったものをお供えして白い糸を上にのせます。

お供え物の上に白い糸を渡し祈りを込めます。

鳥の手が少しグロテスクです。。。

上にのせた糸の束を最長老のおじいさん、おばあさんから順にその下の年代の家族の手首に願いを唱えながら結んでいきます。

巻いてもらった家族は同じように彼らの手首に願いを唱えながら糸を巻き返します。

家族の中の最長老のおじいさんとおばあさんより
儀式がスタート

祈りを込めて手首に白い糸の束を結んでいきます

そばでみていた私にも家族と同じように巻いてくれました。(感動)
とてもアットホームで笑顔の絶えない儀式に心が洗われるようなひとときでした。

その後、カレン族伝統のご飯をごちそうになり村を散策、高床式で独特の建築のカレンの家は、新しく建てても同じように高床式です。床の下では鳥や豚などを飼育している住居も多く見受けられました。

ダオルアンさんの家でご馳走になったカレン族のご飯、
どれもおいしい!

プーちゃんの家ではちまきのようなものをご馳走に。
こちらも素朴で美味しかったです

カレン族の住居、昔と変わらないたたずまい

ぶーちゃんが気持ちよさそうにお昼寝中

決して大きな村ではないので、近所の皆が家族のように一緒に回っていたプーちゃんやダオルアンさんに話しかけてきます。言葉はもちろんカレン語です。

村の人:「何処から来た人たち??」

プーちゃん:「ハンドンから来たんだよ」

と、わずかな言葉のパーツで私は勝手にそう解釈。そんな何気ないやり取りもまた、微笑ましかったです。
一通り村を回った後、川に魚を捕りに行こうということでピックアップトラックに乗り込んで近くにあるという川に向かいました。

因に1台のピックアップトラック乗り込んだ人数、総勢18人!!

車内に6人、外の荷台に12人のすし詰め状態で凸凹の山道を進んで行きました。そんなに凄い山道だと知らなかったおばちゃん達の悲鳴といったら。。。(笑

私は荷台の縁に座り、写真を撮ったり動画を撮ったりしてジェットコースターばりの坂道や凸凹道をかなり楽しみました。
日本では絶対出来ない経験だからこそ尚更楽しかったのだと思います。

写真では伝え難いですがかなりの凹凸のある
山道が続きます

ピックアップトラックの後ろの様子
すし詰めというのはまさにこの事。。。

ようやくの思いでその場所に到着したものの、到着直後はみんな放心状態で、足はがたがた、そして見る限りに川なんて何処にも見当たりません。。。
なんとそこから田んぼを横断し、小川に入り少し開けた川まで水の中を歩く事10分、魚捕りの場所にようやく到着しました。

川があるようには思えない、、、

田んぼを横断中

人間がわんさか来たモー!と
興味深くこちらを観察中の牛たち

更に田んぼの脇をてくてくと歩きます

小川を発見!

そしてじゃぶじゃぶ小川を歩き続けます

先に来ていたプーちゃんのお父さんとお友達が魚捕りの準備をしてくれていました。
一緒にカレンの村に遊びにきていた男性陣、昔を思い出してか大はしゃぎで魚捕りを手伝っていました。

ダオルアンさんやプーちゃん、ティップちゃんのカレン女子は魚捕りのお手伝いをしていましたが、私は。。。。見守っているだけでした。

追いこみ漁をしているプーちゃんのお父さんたち、贅肉のない引き締まった体は自然と向き合っている証拠

はしゃぐタイ人男性陣も網で沢山魚を捕まえていました

川魚、えび、おたまじゃくし(!)などが採れました

その後また別の場所へと移動し魚捕りを継続、一緒に行ったキットさんたちは自生しているハーブを見つけたようで袋いっぱいにハーブを摘み取っていました。

岩場の方へ移動すると小さな滝のような場所も

細い竹製の橋を渡って向こう岸に。

真剣にエビや魚を探しています

養う家族が美味しいごはんを食べれるようにと、その日に食べるものを食べる分だけ取る。
いのちを頂くという行為に真剣に向き合っている姿がとても印象的でした。

また、若い子たちが率先して家族の手伝いをするという行為が当たり前にあること。
これはモン族の村に行った時も同じように感じたことで、自然に身に付いているその行為にいたく感銘を受けたのでした。
そして“家族”としての絆は血のつながった家族だけではなく、村全体で共有しているようにも感じました。

“思いを結ぶ”家族みんながいつまでも幸せでありますように。。。

今回の滞在を通して、ますます山で暮らす彼女たちのことが大好きになりました。


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■studio cooca 山田勇気展のお知らせ

2月16日(土)より3月3日(日)まで、バーンロムサイ鎌倉店は「studio cooca 山田勇気展」を開催しています。

studio cooca(スタジオ クーカ)は神奈川県平塚市にある福祉施設。知的・精神にハンディキャップを持った人たちが、その人のやりたいこと、得意なことで収入を得るために、自由で活発な創作活動を支援しています。山田勇気さんはcoocaに所属しているアーティスト。今回は勇気さんの陶芸作品、ちょっとユーモラスな、そばにいて欲しくなる動物たちがたくさんやってきます!

http://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10249

ワクワクする勇気さんの作品、ぜひ手に取ってご覧ください。皆様のご来店をお待ちしております!


■神奈川/国府津 ちえのわハウスにて「バーンロムサイ展」+名取美穂・お話会開催のお知らせ

2月24日(日)より3月6日(水)まで、神奈川県・国府津にあるフェアトレードショップ「ちえのわハウス」にて、バーンロムサイ展を行います。
初日の24日のみ別会場、小田原市市川東タウンセンターマロニエ「第17回地球市民フェスタ2013 in ODAWARA」の「世界のマーケット」エリアにて、他は「ちえのわハウス」での開催となります。

タイスカートやトッケーパンツ、さき織りや古布のバッグなど、バーンロムサイのレギュラーアイテムをはじめ、春先に大活躍しそうな「ちぢみガーゼ」のチュニックブラウスやカーディガン、タイシャツ、スカーフなど…草木染めの新色も併せて多数ご用意、皆様のお越しをお待ちしております。

3月2日(土)には、バーンロムサイジャパンの代表、名取美穂によるお話会が開催されます。チェンマイのバーンロムサイを紹介するDVDの上映をはじめ、ホームについて、ものづくりについてなど、内容盛りだくさんのお話会です。
どうぞお誘い合わせの上、ご来場ください。

●神奈川/国府津 ちえのわハウス「バーンロムサイ展」

期間:2月24日(日)~3月6日(水)
※24日(日)の会場は下記をご参照ください。
時間:10:00 ~ 17:00
定休日:日曜・祝日
場所:256-0812 神奈川県小田原市国府津 3-14-3 和田ビル1F
TEL: 0465-49-6045
HP: http://homepage1.nifty.com/odawara/


→2月24日(日)の会場は以下となります:
小田原市川東タウンセンターマロニエ
「第17回 地球市民フェスタ2013 in ODAWARA」の「世界のマーケット」
エリアにて。
期間:2月24日(日)のみ
時間:10:00 ~ 16:00
場所:〒250-0872 小田原市中里273-6
TEL:0465-47-1515

HP: http://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/exchange/i-exchange/festa2013_bosyu.html
専用PDFページ:http://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/units/107644/1-20130129130758.pdf

*名取美穂 お話会
3月2日(土)14:00から約1時間
ちえのわハウスにて

上村亜紀 | 2013/02/19(火)

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