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寂しい縫製場

先月でモン族のジェーンちゃんが結婚のために突然辞めてしまったことはお伝えしました。
その際に同じ村出身のダーオちゃんも恐らく辞めるであろうと言われていたのでその覚悟はしていました。

そしてついにその時が・・・またもや突然やってきました。

覚悟はしていたものの、予想していたよりも早く今月末でダーオちゃんが辞めて村へ帰ると言ってきたのは数日前。

ここ最近、バタバタと人が辞めてしまい、縫製場はなんだかちょっと寂しい感じです。

裁断室のラダーさんとダーオちゃん

もうこの光景もあとわずかです。
ジェーンちゃんに引き続き、先週末に結婚したばかりのムーさん(裁断担当)が結婚式の後からずっと休みを取っているため、これでダーオちゃんがいなくなったら裁断はラダーさん一人。
ムーさんには早く戻ってきてもらいたいです。

でもさらに寂しく感じるのはこの光景。
外の手仕事チームは一時の人口密度が嘘のように寂しくなってしまい、今はリス族の二人のみなのです。

私は先週末まで日本へ一時帰国をしていたのですが、日本へ行く前はネパールのソナムさんたちもいたのでこんなに人がたくさん。
私が帰国している最中にアチェがこれまた突然辞めることになったと聞かされ、帰国したとたんにダーオちゃんの退職、そしてこの寂しい光景。
いい人材を確保しておくことの難しさを感じています。

ちょうど今はたくさんの手仕事がある時でもあるため、ちょっと大変で辛い状況です。
ネットショップにアップするとすぐに売れてしまう大人気の古布長財布の手刺繍の仕事がたくさんあるのです。

時にはさき織り、時にはタッセル作り、と色々な仕事を覚えてもらっているカレン族のプーちゃんとティップちゃん。
今は古布長財布の刺繍をリス族の二人とともにやってもらっています。
縫製場でいちばん若手のこの二人、是非とも長く一緒に仕事をしてもらいたいと願う毎日です。
お願いだからしばらくは辞めないでね。

上田 真理子 | 2013/03/29(金)

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