ガノックとゲン
ガノックが高校に通い始めて10日余りが経ちました。ガノックの高校はかつてナットやテンモ―も通っていた学校で、第二外国語に日本語があります。バーンロムサイで育ち、小さい頃から日本語に触れる機会の多かったガノックですから、彼女にとって日本語を選択するのは自然なことだったのかもしれませんが、ガノックが日本語を選んだと知って、メ―(お母さん)たち、ポー(お父さん)たちはとても喜んでいます。嬉しいのは大人たちだけでなく、子どもたちも同じなようで、先日食堂に行ったら、子どもたちが「ねぇねぇ、ガノックお姉ちゃんはすごいんだよ、日本語で自己紹介ができるんだから」とガノックを私のところに連れてきました。
妹たち弟たちに日本語を披露するようせがまれたガノックお姉ちゃん、ちょっと照れながらも姿勢を正し、まじめな顔で私に向き直って「はじめまして。私はガノックです。○○高校の一年生です。どうぞよろしくお願いします」と立派な“自己紹介”をしてくれました。本人いわく「まる覚え」だそうですが、習った日本語は忘れないようによく復唱しているそうですし、何より日本語の勉強が楽しくて仕方がないそうなので、日本人のメ―・ポーがたくさんいるこの環境を利用して、ガノックが少しずつでも、より実践的な日本語を身につけていってくれればと願います。
そのガノックにさっそく今日は時計の針の読み方(もちろん日本語の)をあれこれ質問されたのですが、それを横で聞いていたゲンが「で、ガノックは高校を卒業したらどんな仕事するの? 日本語を使って働くの?」と割り込んできました。最近、オンとタンがチャイさん・トン君の下で、プローイとスワイがゲストハウスで働き始めたことに刺激を受けて、ゲンも自分やみんなの進路・職業が気になり始めたのでしょうか。「ゲンはどうするの? チャイさんの弟子になるの?」と訊いたら、「いや、木じゃない。鉄だ」とゲン。木ではなくて、鉄??? なんと、今年の4月にシラパ教室野外編で体験した鉄のアートが忘れられないようで、中学を卒業したらルカ―さん(その時ゲンに鉄の扱い方を教えて下さった“鉄のアーティスト”)の弟子になって、鉄のキリンのオブジェを作るのだそうです。ちなみに、ルカ―さんが作るのはゾウのオブジェ。
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今年は5月31日(金)より6月9日(日)まで! 六本木Savoir Vivreでの「アンダーザツリー展」開催のご案内
今年も初夏の「アンダーザツリー展」が六本木AXISビル3FのSavoir Vivre(サボア・ヴィーブル)にて開催されます。心地よい素材を使ったバーンロムサイの定番アイテムや、さき織りなどカラフルで個性的な雑貨の他、今回はヘンプ生地にカレン族の古布や刺繍をあしらった「カレンチュニック」や「カレンブラウス」などの新作や、サボアでの展示会ならではの商品も出展いたします。
みなさまどうぞお誘い合わせのうえ足をお運び下さい。
初日31日(金)の午後5時より、ささやかなレセプションも予定しております。チェンマイのバーンロムサイ代表・名取美和とNPO法人バーンロムサイジャパン代表・名取美穂も会場におりますので、ぜひお立ち寄りください。
■東京/六本木 Savoir Vivre(サボア・ヴィーブル)
「アンダーザツリー展」
期間:5月31日(金)~6月9日(日)
時間:11:00 ~ 19:00
定休日:なし
場所:〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1AXIS ビル 3F
TEL:03-3585-7365
ホームページURL:
http://savoir-vivre.co.jp/
大塚 美里 | 2013/06/03(月)
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