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1ヶ月に100名!バーンロムサイの訪問見学者の方から学んだこと。

夏休みシースンの8月。hoshihana villageにもたくさんのお客様にご宿泊頂き、ほぼ「満室」状態が続いていたのですが、バーンロムサイの訪問見学者の方の合計が、8月1ヶ月で100名を越えました!

高校の修学旅行、大学の研修旅行、ボランティアグループの旅行などの「スタディーツアー」だけでなく、今月は、フランス、カナダ、マレーシア、韓国などなど、世界中からお客様が来て下さいました。日本とタイ以外では広報活動も行っていないにも関わらず、国境を越えて、これだけ多くの方々に興味を持って頂けたこと、そして実際に足を運びご訪問頂いたことは、本当にありがたく嬉しいことです。

毎週土曜日にお受けしているバーンロムサイの訪問見学は、かつて「ICU(集中治療室)」と呼ばれていた建物の前からスタートします。開設当初はHIV/AIDSに対する効果的な治療法が無かったこと。AIDSを発症し抵抗力が弱くなった子ども達がこの場所で過ごしいたこと。亡くなった子ども達の年齢が2歳から9歳であったことなどをお話ししています。

施設について説明をしながら、訪問者の方に質問をさせて頂くこともあります。10代の大学生の生徒さんには、学校での「HIV教育」について尋ねました。最近はHIV自体を知らない学生さんも多いと聞いていたのですが、ある生徒さんは「学校では感染経路について習いました。セックス、母子感染、注射のうち回しの3つです。逆にそれ以外の経路では感染しないので、不必要に恐れる必要は無いと教わりました」と回答。むしろわたしの時代より、保健教育は良くなっているのかも、、と驚きました。

それでも「抗HIV療法」について知っている学生さんは少なく、子ども達が健康で、元気に遊び回っている姿を見てビックリされることが多いのが通常です。

一方で、「抗HIV薬のカクテル療法」も、その「副作用」についても、あくまで「一般常識」として聞いて下さったのがカナダからいらっしゃったお客様でした。バンクーバーにはゲイのコミュニティーが多く、HIVの問題についてかなりオープンに話し合われているそうです。差別・偏見も少なく、HIVであることのカミングアウトも「難しくない」と話してくれました。

他方フランスでは、HIV感染者に対する職業差別は無い(感染者が医療従事者になることも可能)ものの、偏見自体は残っており、カミングアウトも容易ではないそうです。日本でもHIV感染者が医師や看護士になることは可能ですが、昨年、HIVに感染した看護師が退職勧告されたというニュースが報道されていましたから、状況は似ていると言えると思います。(ここタイでもHIV感染者が看護師になることは可能ですが、実務は行わず、事務職に就くのが通例となっているようです)

また海外からいらっしゃったお客様に必ず聞かれるのが「養子縁組み」についてです。かつてバーンロムサイから2人の子どもが養子に行ったことをお伝えしますが、たいていは「少ないですね…」という反応が返ってきます。日本では孤児のうち里親に育てられる子どもはわずか6%。一方でカナダは60%、フランスは55%、オーストラリアにいたっては90%を越える子どもが「養子縁組」で里親に引き取られるそうですから、欧米諸国の多くは「孤児院よりも里親」という考え方が広く根付いているようです。

マレーシアからいらっしゃったお客様は「社員旅行」の一環で、ホームを訪ねて下さいました。自社製品のご寄付と子ども達へのプレゼントを持参し、ショップでも気持ちよくたくさんのお買い物をして下さいました。日本でも各会社にCSRの部署はあると思いますが、社員が自主的に、ましてや「社員旅行」の一環でこの様な訪問を計画することは珍しいことではないでしょうか。お隣の国マレーシアの経済的な豊かさとともに、社会貢献意識の高さを感じるご訪問でした。

この1ヶ月、国籍も、年齢も異なる、様々なバックグラウンドを持つ方と一緒にホームを回り、説明をさせて頂きながら、自分自身が学ぶことが多い日々でした。ご訪問頂いた100名の方とのご縁がこれからも続くことを願いつつ、わたし自身、1つ1つ勉強を重ね、誠実にお客様と対話をしながら、バーンロムサイのことを広く知って頂けるよう努力したいと思っています。

ご訪問頂いた訪問者のみなさま、本当にありがとうございました!

※バーンロムサイの訪問見学については完全予約制となっております。ご案内は毎週土曜日午前10時から行っておりますので、下記のURLよりお申し込み下さい。
http://www.banromsai.jp/whats/?mode=visitor

8月のおわりの美しい夕日

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長崎/波佐見町 monne porteにて「バーンロムサイ展」が始まります!

9月1日(日)より9月10日(火)まで、長崎県波佐見町のmonne porte(モンネポルト)さんで、今年もバーンロムサイ展を開催していただきます。
ガーゼやコットン、リネンなどの素材を活かした着心地良いオリジナルウェアや、”気に入ったものを見つけた時がお買い時”、一点ものの古布アイテムやさき織り商品など多数ご用意しております。

陶磁器の波佐見焼で有名な長崎県波佐見町の旧やきもの工場をリノベーションしたオルタナティブスペース、モンネポルトさん。様々なアートエキシビジョンやライブもおこなわれるスペースともなっています。
敷地内には、モンネポルトさん以外にもカフェ&レストランや生活雑貨のお店、自家焙煎コーヒー豆屋やヨガスタジオ、暮らしの器のショップもあり、のんびり過ごせるすてきな場所です。どうぞ遊びに来てください!

■長崎/波佐見町 モンネポルト「バーンロムサイ展」

期間:9月1日(日)~9月10日(火)
時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
場所:〒859-3711長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
TEL:0956-76-7163
ホームページURL(トップページ): http://monne-porte.com/welcome.html

谷岡 碧 | 2013/09/01(日)

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