腰織り
今日25日は彼岸明け。
今年は台風で萩の花があっという間に散ってしまったと思っていたら、道端のあちこちで彼岸花が咲いていました。
人間がいそがしさにかまけて忘れていていも、季節はきちんとめぐっているのだなぁとしみじみ。
さて、初秋の鎌倉店にカレン族の腰織りコーナーができました。
バーンロムサイから車で2時間ほどのところにある小さなカレン族の村。
300年前からほぼ変わらない生活様式の中、60世帯280人の村人が牛、水牛、豚、鶏、アヒルそして犬猫と共に穏やかに暮らしています。自分たちで織り縫った民族衣装を身に纏い、米、トウモロコシを主体に農業を営んでいます。電気が来たのが15年ほど前、水は山からの湧き水、心地よい風が通り抜け、時間がとまってしまったような生活がそこにあります。
一家に一匹クロブタちゃん。かなり巨大でした!
「腰織り」は、カレン族の暮らしの一部。
コットンを育て、糸に紡ぎ、庭の藍や黒檀で染め、自分の腰を織り機の一部にする「腰織り」で布に仕立てます。
すべて自分たちの手で。昔ながらの伝統的な方法で。
カレンストール(M)¥3,150- (S)¥2,205-
腰織りポーチ ¥4,830-
さて、「腰織り」というのはもっとも原始的な織り方で、日本では「いざり織り」とも呼ばれています。座って織るから「居座り織り」。柱(日本ではこちらが多い)や木(タイやベトナムなど南国ではこちら多い)と自分の腰の間に経糸を張り、全身を使って織っていきます。
私も友人の庭で腰織りをしてみました。参考資料を見ずに、ああでもないこうでもないと腰織りの道具から作りだし、ああでもないこうでもないと織ってみる試行錯誤の連続。あぁ、昔の人は大変!大昔の人の「布を織りたい、服を着たい」という強い願いが少しだけわかり、こうして好きな服を着られること、ステキな布が買えることに感謝の気持ちが湧いてきました。
道端の苧麻や葛の繊維をベースに、稲穂を織り込んで。
300年かわらず続いてきた伝統の美しさを感じにいらしてください。
鎌倉店でお待ちしています。
宇治牧子 | 2013/09/25(水)
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