巡るもの
バーンロムサイを後にして、1ヶ月と少し経ちました。
チェンマイで過ごした1年半という期間がまるで夢のような時間だったと感じる程、日本に帰国してから、1日1日の時が経つのが一瞬の出来事のように感じます。
それは単にモノ・コトの移ろいが早いというだけではなく、1年半居なかった期間に自分自身の考え方や見方の方向が変わってしまったからなのかもしれません。
ついつい急いでやりがちな些細な事も、少し立ち止まって考えてみたり。
大きくというより、小さくじっくりと変化を感じています。
もの作りの事で云えば、溢れかえる沢山の商品たちを目の当たりにして思う事も沢山ありますが、そういう事に気をとられるのではなくどういったもの作りをしていくか。
以前に思っていた以上に、これからは意味あるもの作り、物語のあるもの作りが重要になってくるように感じています。
先日、帰国してなかなか行けていなかった鎌倉店にご挨拶に伺いました。
前回の日記にあるように、ちょうどディスプレイを変えたばかりの店内は、テラコッタ色の壁にチェンマイで指示した色鮮やかな裂き織り達が並んでいました。
もの作りについて考えていた最中に訪れ、改めてバーンロムサイでの日々を思い返し、あぁ、そうだよな、、と商品を見て改めて感じる事が出来きました。
カタカタとミシンを踏んでやった古布のパッチワークシリーズも、改めて店頭でみると、また愛着を感じます。
もの作りの現場から販売するお店までの道のりを想像し、また販売してくださるスタッフの方々と実際に会ってふれ合う事で生まれる物語も、また新しいもの作りへのヒントを沢山くれるように感じました。
作る現場と売る現場が近いもの作りが出来る環境はとても貴重な事だと思います。
帰ってきて改めて思うのは、恵まれた環境で仕事させてもらっていたんだなぁということ。
その反面、もっと色々チャレンジが出来たかもしれないなぁ、、と反省もしました。
他にはマネできないやり方でのもの作りで、より密接に日本とチェンマイが繋がって更に良いもの作りが続いていってほしいなと思います。
最後に、
”またね!”と笑顔で別れた子ども達に早く会いに行きたいです。
上村亜紀 | 2013/10/27(日)
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