マジシャン・オンと大きくなる子ども達
乾期に入ったチェンマイ、昨晩深夜にはスコールもあり、朝は少しひんやり、今日は涼しいかな?と思っていましたが、日中は暑く、hoshihana villageとオフィスの往復で汗だくになりました。
ロイクラトーンのこの季節、チェンマイの街は観光客で賑わい、爆竹の音が鳴り響き、夜空には無数のコムロイが舞い上がります。hoshihana villageは1年で最も忙しい時期になりました。チェックイン、チェックアウトが重なるため、いつものスーワイ、プロイに加えてガノックもお手伝い。hoshihana Tシャツを着て照れながらも、なんだか嬉しそうです。
hoshihana villageの横の敷地ではタンが汗だくで働いています。大工の棟梁のチャイさんがお休みなので、今日はトン君と一緒に草花や樹木のメンテナンス。今日は仕事どうだった?と聞くと
「楽しかった。でも、家作りのほうが好き」とのこと。
いつも現場を見に行くと、さぼらずに汗だくで働いているタン、腕っ節も太くなり、のこぎり、金槌のさばき方は大分板についてきました。先日は、力仕事だけではなく、定規を使い、木材の辺の長さを足し、平均値を計っているようでした。
9年前、当時のボランティアスタッフ、ポー大の算数特訓を受けたタン、工事の現場でも、月末の時給計算のときでも特訓の成果が出ています。
最近ほぼ毎週末ホームに帰って来てお手伝いをしているピーダーオ。ちびっ子達もピーダーオが大好きで、保母さんにとっても頼もしい存在のようです。
メージョー大学卒業に向けても順調のようで、成績表も見せてくれました。
「まだ分からないけど銀行で働きたい!」と表情にも自信が見られます。
将来、電気技師を目指している手先の器用なオンは、仕事の空き時間を利用して、「手品」の勉強に力を入れています。YouTubeなどの動画サイトを見たり、本を読んだりして身につけた独学の技術ですが、その腕前はなかなかのもの。
つい先日、メー美和こと代表の名取にもその腕前を披露しました。おもむろにオンが持って来たのはマジシャンが使うにしては可愛らしいキティちゃんのトランプ。ただ、オンの表情は真剣そのもので、メー美和に「1枚選んで下さい」と指示します。名取が1枚選び、周囲を取り囲むスタッフ達と共に選んだカードを確認。カードを再びトランプの山の中に戻すと、慣れた手つきでオンがカードをシャッフルします。カードの中から1枚選び「これですか?」と尋ねるオン。「いいえ」と首をふる名取。2枚目もやはり「いいえ」。3枚目も「いいえ」。
失敗か?と思ったところで「いいえ」と答えたカードを名取に持つよう指示するオン。バシっとカードをを叩くと…、、なんと、正解のカードが!!名取もスタッフも大喜びで、拍手喝采が起きました。照れたように笑うオン。
この「お披露目会」の成功で味をしめたのか、その翌日には、トランプマジックが出来る日本人スタッフを捕まえて、新たな手品を習う熱心ぶり。今彼が欲しいものは「プラスチック製のトランプ」だそうで、貯めているお給料から購入を目指しているようです。
谷岡功一 | 2013/11/15(金)
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