ちびっ子達の「おしゃべり」
バーンロムサイの一大勢力となりつつある2歳から5歳の10人の子ども達は、今日も元気いっぱい。以前までは「きゃあきゃあ」「わーわー」という声しか聞こえてこなかった気がするのですが、最近ではちびっ子部屋からしっかりとした「単語」「会話」が聞こえてくるようになりました。
チョークとテンモーの「冬」スタイル
元気が溢れています!
特に4歳のボンはお喋り上手。先日のクリスマスパーティーでも「ありがとう!」「good evening!」と挨拶して拍手喝采を浴びましたが、日本人スタッフが話している言葉をスポンジのように吸収する耳の良さには驚かされます。「おやすみ」「こんにちは」などの単語は、発音も完璧です。好奇心旺盛なボンは、よくスタッフの麻生とおしゃべりをしているのですが、子どもならではの発想につい笑ってしまうことも。先日も、パソコンの画面を大きなモニターに繋いで必死に仕事をしている麻生に向かって「メーあちょう、、、テレビ見てるの?楽しいの?」と一言。麻生は「パソコンを使って仕事をしてるんだよ」と返していましたが、オフィスの空気がふわっと和みました。
ボンは今、事情があって母親とは離れてバーンロムサイで生活していますが、つい先日、母親との面会に行ったばかり。面会前には「お母さんに会えるのが嬉しい」と、しっかりとしたタイ語で教えてくれました。
可愛らしいコーディネートのボン(左)とゲン(右)
3歳になったばかりのテンモーは入園当初人見知りも激しく、語彙も少なかったのですが、最近はタイ語の「コーカイ(日本で言うあいうえお)」の歌をスラスラと歌えるようになりました。絵本を読みながら、動物の名前、フルーツの名前をわたしに教えてくれるようにもなり、1年少々必死に勉強したわたしのタイ語力などあっという間に抜き去ってしまいました。「コーカイ」の歌だけでなく「ABC」の歌も歌い始めているところをみると、いつの日か英語力も抜かれてしまうかも…と今からヒヤヒヤしています。
「サンタ帽子」がマイブームのテンモー
5歳のセンダーオはちびっこ達の中でもお姉さん的存在ですが、来月に出産を控えているわたしのお腹を触りながら「どうして赤ちゃんはここにいるの?」「どうして赤ちゃんは出てくるの?」と聞いてきました。少ないタイ語の語彙でどう答えていいか分からず、わたしの方がしどろもどろに。子どもの純粋な疑問に答えるのは、実はとても難しいことなのだと改めて考えさせられました。
聡明なセンダーオ
「タイの子どもは子どもが好き」とよく言われますが、バーンロムサイの年長組の子ども達は本当に面倒見が良く、2歳から5歳のちびっ子達はお兄さん、お姉さんに大切にされながら育っています。存分に甘やかしてくれる兄姉の存在は、ちびっ子達の「安心感」にも繫がっていると思いますし、彼らの「おしゃべり」の上達にも一役買っているような気がします。ちびっ子達の達者なおしゃべりに負けないよう、わたしもタイ語を一から鍛え直さなくては…。
ミウからお掃除を習っているゲン
◆名取美和著「しあわせのハードル」が発売されました!◆
御茶の水書房よりバーンロムサイ代表、名取美和の著書 「しあわせのハードル タイでエイズ孤児たちと暮らして」が発売になりました。
この本が刊行されるにあたり、過去の写真日記や読んだり、子ども達の昔の写真を見る機会が増え、わたし自身、バーンロムサイが歩んできた「15年」という月日の重さを改めて感じるきっかけとなりました。
しあわせな人生と思うか思わないかは心の持ちよう。HIVに母子感染した子どもたちと分かちあったこと。心地よく生きるということ。バーンロムサイの代表、名取美和のメッセージが多くの方に届きますように。「しあわせのハードル タイでエイズ孤児たちと暮らして」は、アマゾン等のオンラインショップでも購入可能です。バーンロムサイを応援して下さっているみなさまに、ぜひ読んで頂きたい1冊です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4275010574
谷岡 碧 | 2014/01/13(月)
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