チェンマイでの出産
「予定日はいつ?」
「男の子?女の子?」
「帝王切開?」
日増しに大きくなる妻のお腹を見て、バーンロムサイの子ども達は興味深く尋ねました。
プロイやスーワイ、ダーオやジンダーはお腹をさわり、お腹の中の赤ん坊が動くのをじっと待っていました。
「予定日は2月14日だよ」
と伝えると、
「バレンタインデーだから、ニックネームはバレンタインだね!」
と嬉しそうに妻に抱きつき、
重い物をもったらダメだとか、寒くないように気をつけて、とアドバイスをくれました。
タイでは、約70%の人が帝王切開で産むそうです。
仏教徒の多いタイでは、吉日を選び、帝王切開で産むほうが一般的には良いとされ、自然分娩は経済的に貧しい人が選択すると聞かされ、ここでも日本との文化の違いを感じました。
2月9日、予定日より少し早く、チェンマイ市内の病院にて無事出産。
病院から戻り、バーンロムサイのオフィスに行くと
「男の子でしょ!」「いつ見せてくれるの」「写真見せて!」
と既に大半の子ども達は無事産まれたことを知っていました。
退院翌日、真っ先に赤ん坊を見に来たのはタンでした。
名前を呼び、ほっぺをツンツンして、手を握り、
「お父さんに似てるね。良かったね!」
といつものタンの微笑みとともに可愛がってくれました。
バーンロムサイの子ども達は、自分より年下の妹、弟の面倒を良く見ます。
夕方学校から帰ってきた子どもは、テンモーやチョーク、チャイなどの年少の子どもを見つけると抱っこして顔を近づけ語りかけています。お手伝いのときも一緒にほうきを持ち、時々ABCの歌を唄いながら落ち葉を掃いています。食事のときも膝に小さい子を乗っけて果物を食べています。おそらく、誰かに教わったの事ではなく、可愛いから、大切だから、そういう日常になるのだと思います。
双子のチョーク、チャイ、服もお揃い!
谷岡 功一 | 2014/02/25(火)
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