アーム、元気でね!
2年前の3月、クンと一緒にバーンロムサイに来た5歳のアーム。気弱そうに笑う笑顔の口には歯がなくて、なんとも愛嬌のあるアームはすぐに男の子たちの部屋で暮らし始めました。一番下っ端だったパーヌは弟が出来て大喜び。だんだんホームの生活にも慣れたころ、ロムサイFCの最年少選手として練習に参加し、昨年は小学校1年生となったアーム。
そして昨日3月27日にアームはバーンロムサイを去りました。お母さんと一緒に暮らせるようになったのです!
朝、2年間一緒に暮らしたお姉さんやお兄さんからもらったぬいぐるみ、衣類や靴などなど、結構な大荷物がすでに準備されていて、首には立派なお守りが。前日市場で保母さんと一緒に購入したそうなのですが、よく見ると自動車の中にぶらさげるためのお守り。でもお守りには違いないので、「これを下げていれば幸せになれるんだよ!」と嬉しそうにしていました。
お財布の中には貯めたお小遣いや小銭が入っていて、クチャクチャのメモ書きには、なけなしのお小遣いから兄姉の誰がいくら餞別をくれたと書いてあり、アーパイなどは奮発して12バーツ! 子どもたちにとっては大金です。
優しい子たちです。
アームを可愛がっていたタムは、何かあった時に必ず連絡するようにと紙にバーンロムサイの住所と電話番号を書いて渡していました。念のためベンさんがチェックすると住所が微妙に違っていて書き直し!アームのおかげで正しい住所を覚えたタムです。
サッカーの若手有望株が抜けてコーチのダムさんもかなり寂しそうです。
ロムサイFCでサッカー大好き少年に
皆に見送られてアームはバーンロムサイを後にしました。
お母さんとの新しい生活は、決して裕福ではないけれど幸せにちがいありません。
私たちも居るのがあたりまえと思っていたアームがこんなに早く去ってゆくとは思っていなかったのでなんだかとても寂しいです。
アームが行ってしまった後、ペンは「お母さんに会いたい」と言い(以前母親が見つかり再会したけれど、その後連絡が取れないまま現在に至る)、パーヌは「今頃アームはどこにいるの?」と何度も聞きに来て、タムはアームの行ったランパーン県はバーンロムサイからどの位かかり、何に乗って行くのかと知りたがり・・・・。
アーム、お母さんと一緒に幸せに暮らしてください。そして元気でね!
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■鹿児島/鹿児島市 「White Gallery」にて”チェンマイの華やかな小物たち”ban rom sai展が開催 されます!
明日3月29日(土)から4月17日(木)まで鹿児島市にあるホワイトギャラリーにて
バーンロムサイ展が開催されます。
ホワイトギャラリーはオーナー三坂基文さんが1992年、鹿児島にオープンした、
眺めのよい山の斜面に建つ素敵なギャラリーです。ランチもとても美味しいです!
普段はコンテンポラリーアートがメインに展示されていますが、
今回「チェンマイの華やかな小物たち」と題し、
バーンロムサイの古布やさき織りの色鮮やかな小物や、
春物のビビッドなカラーのお洋服が並びます。
どうぞお楽しみに!
期間: 3月29日(土)~4月17日(木)
時間:11:00~18:00 月曜定休
住所:〒892-0852 鹿児島県鹿児島市下竜尾町25-7
TEL :099-248-3904
ホームページ:
http://www.white-gallery.com/
麻生 賀津子 | 2014/03/28(金)
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