鎌倉だより ~鶴岡八幡宮ぼんぼり祭り~
鶴岡八幡宮のぼんぼり祭は、毎年立秋の前日から9日までの3日間行われる、鎌倉の夏の風物詩ともいえるお祭。
この3日間、夏越祭(なごしさい)、立秋祭(りっしゅうさい)、実朝祭(さねともさい)の3つの祭典が行われ、境内には鎌倉在住の文化人をはじめ各界の著名人から寄せられた書画約400点がぼんぼりに仕立てられ、参道に並びます。
日没とともに灯されるほのかな明かりが幻想的で美しいと評判のぼんぼりをぜひ見たい!と思い、
立秋の日(8月7日)、ちょうど仕事が早く終わったので行ってまいりました。
日没まであと少し
日没に向け、少しずつ人が集まってきました
第一鳥居を抜けるとズラリと並ぶぼんぼり
いよいよ・・日没
400ものぼんぼりに、1つ1つ火が灯されていきます
写真にはおさめてませんが、火を灯す巫女さんの周りはその瞬間を収めようとたくさんの人だかりです・・・
(私もその1人)
ちなみに、鎌倉幕府三代将軍 源実朝公は文化芸術に造詣の深い将軍で
実朝祭はその実朝公の人徳を偲び顕彰するお祭との事。
ぼんぼりに仕立てた書や画を境内に立てるのも、文芸に秀でた実朝公のご事績にちなむものなのだそうです。
では、そんな著名人のぼんぼりをちょっとだけ・・・
蛭子さんはかなり独創的
わたせさんはやっぱり「夏」
ネコが描かれたものも多かったです
やっぱりネコが好き
そしてすべてのぼんぼりに火が灯り
あたりはじょじょに薄闇から濃い闇へ・・
社務所へつながる道にも小さなぼんぼりがズラリ
奉納の舞もはじまりました
現在、日本には8万社以上の神社があるそうです。
こんな風に、神そのもの、、八百万の神が祀られる場所というのは海外にもあるの!?
と、ちょっと気になって調べてみて思い出したのが、タイの精霊(ビー)の家はそれに近いのではないかということ。
タイでよくみかける、家の庭先、会社やホテルの前などに立っている小さな祠。
悪いピーは人に悪さをしようと狙っているので、この祠に良いピーに住んでもらい、御加護を得ようというものなのだそうですが、この考え方、八百万の神を祀る神道と通じるような気がします。
そして、、、どうしても見たかったこの景色。
第一鳥居をくぐり、参道のぼんぼり越しに見上げる本殿です。
写真では伝わり辛いのではないかと思いますが、
これがまた何とも幻想的で美しい眺めでした。
鎌倉というまち、そして日本の文化・伝統の美しさをまた1つ知った1日でした。
染谷 美岐 | 2014/08/10(日)
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