バーンロムサイの15周年
ついに!12月1日、世界エイズデー。
長い間準備をしてきた15周年のUnderTheTree展が始まりました。
もう…なんと言っていいか言葉になりません。
子どもたちと絵を描いてくれたアーティスト、ももさん。ワイヤーのワークショップをしてくれた開園初期の保父さんナリン、どんな企画にしようと行き詰まっていた時、物語のアイディアをポっと思いついてくれた滝口さん、“子どもたちの絵では無理なのでは…”という不安を吹き飛ばしてくれた谷田さん、会場を作ってくださったダヴィンチの方々。物語の記念パンフレット、折りの話で悩ませましたが素敵に上げて下さったテンプリントの方々。ニュースレターのライティングをしてくれた麻里さん。ものすごい情熱と勢いで絵本を作ってくださったBBのみなさま、協力してくださった東京美術さん。
あーしたこーしたいと勝手を言いましたが、みなさまのおかげで素晴らしい展示になりました。
各所に苦労かけましたが「楽しかった!」と言ってくれることは励みになりますし、私自身も本当に楽しかったです。
今回の設営に使った木材や棚などは、昔仲間6人で立ち上げた葉山一色の海の家、18年目の「BlueMoon」内のチャリティーブースに再利用させていただきます。ブルームーン建築チームのみなさん、来年またよろしくお願いします。
親バカですが、事務所に子どもたちの作品が到着した時、可愛い!欲しい!と事務所スタッフ大盛り上がり、搬入しながらも新作のアクセサリーなど試着して自画自賛…、、、
表には出ずとも縁の下で支えてくれたそれぞれの進行管理スタッフ、事務作業や設営を手伝いにきてくれたボランティアの方、フライヤーを配ってくれた支援者の方々、大切な古布を寄付してくださったコレクターや素敵な縁をつないでくれた友人達。2週間にわたり会場を提供してくださった伊藤忠商事のみなさま、そしてこのような展示会を可能にしてくださった支援者の方々に心より感謝申し上げます。
バーンロムサイの15年の物語を支えて下さった約300人の歴代ボランティア&仲間たち。10年間子どもたちを撮り続けている会田さん。本当に多くの方々の支えあっての15年。伝えたい事がありすぎて、言葉がこんがらがってしまうし、オリエン資料も文字が多すぎて読んでもらえず、、、ですので、今回は多くを語らず、出来上がった「もの」が語ってくれるであろうホームの活動と歴史、そして現地の雰囲気を存分に味わいに、ぜひ青山の会場にお立ち寄りください!
「バーンロムサイの物語」、12月14日(日)まで開催しています。
展示会を開催してくださった遠方のギャラリーやショップのみなさまにも、本当にお世話になりました。地方で始まったご縁が鎌倉やチェンマイにつながり、そこからまた色々な形で発展しています。ご縁は今後の活動に活かしてゆきますので、これからも見守っていただければ幸いです。
新作をデザインしてくれた智子さん、数々の歴代パターンを野津マジックで改良してくれた野津さん、感謝しています。商品のモデルとして登場してくれたナリッサファミリー、herzlichen dank!聡美さん、hoshihana対応の合間に素敵な写真をありがとうー。撮影@鎌倉の小野寺さんも感謝です!またいざと言う時には…よろしくお願いします。
そして、私の右腕どころか両手両足支えてくれている日本事務所と鎌倉店のみんな、いつもありがとう。スケジュール押しまくりにも関わらず期間内に仕上げてくれた縫製&手仕事チーム、全員をたばねてくれた麻莉子さん、縫製場の仕切りおつかれさま!素敵な映像を作ってくれた功一さん、間に合って良かった!映像3本、好評です。チェンマイで子どもたちの面倒を見てくれている「お母さん」=タイ人スタッフの保母さん、保父さん&タイ人運営チーム。色々あれど、子どもたちがすくすく育っているのはみんなのおかげです。チャイさん&大工さんたち、新しいゲストハウス&サラの建築お疲れさまでした。秋から食事が格段にバージョンアップしたhoshihanaチーム、メニュー開発大成功!沢山のお客様に泊まって、食べて、チェンマイを満喫してもらえるよう、がんばってPRします!
「がんばる」と言う言葉が嫌いな人も居ますが、私は案外「頑張る」のが好きです。
精一杯力を振り絞って辿り着いた場所、結果の感じ方が…何かやり残したり、もっと出来たはず…という後悔の気持ちがあるのと、ないのでは全く気分が違って…頑張らないとどうも消化不良になる性分。やり甲斐や満足感は人それぞれ違うので、子どもたちのためにも、働く自分たちにとっても十人十色の好きな事や得意を活かせる環境にしてゆきたいと思っています。
お金は、ないと困る世の中ですから、とても大事ですが…一人の人間として、幸せだなぁ、と感じて生きられる自分のキャパシティ内で、多くをのぞみすぎず、みんな一緒に歩いていける社会になったらいいなぁ、と願っています。人間だけではなく沢山の生き物が共有する地球を大切に、シャキっとした意識を持って生きること…。
万能な正解はないと思うけれど、それぞれがしっかりまっすぐに、遊びやかけっこを楽しみながら多種多彩な美しさをいとおしむ穏やかな世の中になりますように!私は11歳で祖母を亡くしましたが、おばあちゃんっ子だったので色々思う事もあり。その頃から密かな目標として、悔やむ事なく「あ〜楽しかった!」と言って今世の幕を閉じられたらいいな、と思っているのです。まだちょっと先の事ですけどね、たぶん。
ホームを巣立って行った子どもたちは全員エイズ孤児ですが、せっかくつないだ命。「生きててよかった!」と思えるような人生をおくってほしいと切に思います。
土砂降りでスタートした展示会初日でしたが、夕方には沢山の方がオープニングに来て下さり、みんなに思われているバーンロムサイは本当に幸せだなと思います。
最後に、来月69歳になる現地の代表でもある母。53歳で突然チェンマイで孤児院を始めた時、自然な流れだったとは言え…全く経験のない分野、住んだ事のない土地、言葉も話せず飛び込んだ、いつもながらの勇気とちょっと向こう見ずなところは、娘としては小さい頃から振り回されて散々だ…と思った事もありますが、本当に尊敬しています。どうすることもできずぽろぽろと子どもたちの命が失われて行った開園当初、どれだけ辛かったことか、ああ見えて結構繊細な心の持ち主。かなりこたえたと思います。まずは15年間お疲れさまでした!
これからは、まだ頼りなく思うかもしれませんが…私たちの世代に引き継いで、MatisseのChaiseLongueのような場所でゆっくりしつつ、キラリを目を光らせてもらえればと思います。
長くなりましたが…、、、
みなさまありがとうございました!!!
& これからもどうぞよろしくお願い致します。
名取美穂 | 2014/12/01(月)
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