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カレン族が暮らす、ルワン村へ ~前編~

縫製場には、今4人のカレン族のスタッフが働いています。
プーちゃん、ティップちゃん、ジャンちゃん、そして今年4月に入ったばかりのガンちゃん。
みんな同じ村の出身です。

▼4人の紹介はこちら
http://www.banromsai.jp/whats/?mode=staff_page_7

4人がどんな村で育ったのか気になって、先日ルワン村へ行ってきました。

バーンロムサイから南西へ、車で2時間ほど。
山を頂上近くまで登って登って、途中で細い脇道に入り、林を抜けたところにルワン村がありました。

村の入り口から、すれ違う村の人たちが笑顔で迎えてくれ、なんて素敵な村なのだろう!と感動。
1本道を進んで、細い橋を渡って、でこぼこ道を行くと、
小学校の前で、ティップちゃん、プーちゃん、ジャンちゃんが待っていてくれました。

3人とも、カレン族の民族衣装を着ていました。
結婚する前は白、結婚すると黒や紺色など、濃い色を身につけます。
私たちが来るから民族衣装を着ているわけではなく、村にいるときはいつも着ているのだそう。
村を歩いていると、ベランダにかわいいおばあちゃんの姿を見つけて、
思わずパシャっと写真を撮ったら、両手で顔を覆って、家の中に隠れてしまいました。

ここはジャンちゃんの家。
隠れてしまったおばあちゃんは、ジャンちゃんのおばあちゃんでした。

家の中で話をしているうちに、お母さん、叔父さん、叔母さん、いとこ、
どんどん集まってきて、しかもみんなやわらかくていい顔をしている!

ジャンちゃんが、家の奥から取ってきて、
ちょっと恥ずかしそうに、嬉しそうに見せてくれたものがありました。

ジャンちゃんがお嫁に行くときの衣装として、お母さんが織ってくれた民族衣装です。
お母さんのジャンちゃんへの愛を感じて、泣きそうになる私。

昔は織り糸も天然染めのものを使っていたけれども、
今は市場で買ってきた化学染めの糸を使うことが増えてきているそう。

ジャンちゃんのお母さんが、お昼ごはんを作ってくれています。
みんなでごはんを囲んで、わいわい話ながら食べるお昼ごはんはとってもおいしかった!


食べ終わったあとの片づけは、ジャンちゃんたち3人で。

台所は、最初におばあちゃんがいたベランダ。
水道の蛇口が台所から離れたところにあるので、
水がめやバケツに汲んである水を使って、洗っていきます。

汚れた水は、そのまま流してベランダの下へ。
下で、ブタやニワトリがその水を飲んだり、水浴びをしていました。
とても合理的です。


ところで、今日ガンちゃんは?と聞くと、
ジャンちゃんの家のすぐそばにある、ガンちゃんの家へ連れて行ってくれました。

家の下で、腰織りをしていたガンちゃん。
きれいでしょ?と自分が織ったものを見せてくれました。

ガンちゃんの家から少し下ったところに、今度はプーちゃんの家。
ご家族はみんなお出かけ中でした。
プーちゃんが果物を出してくれたので、みんなでいただきました。

村を歩いていると、いろんなものに出くわして、飽きません。

カレン族の家には黒豚が一匹は必ずいます。縁起がいいんだそうです。

湯浅 京子 | 2016/11/25(金)

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