カレン族が暮らす、ルワン村へ ~後編~
次は、ティップちゃんの家。
ちょうど新しい家を建設中ということで、今は仮住まい。
軒先にはティップちゃんのお母さんが織っている途中のものがありました。
バーンロムサイでは大きな織り機で、機織りもしているティップちゃん。
機織り機はないの?と聞くと、家では腰織りをやっていて、機織り機はなく、
機織りはバーンロムサイで教えてもらって初めてやったのだそうです。
それから新しい家へも案内してもらいました。
行ってみると、ティップちゃんのお父さん、お母さん、お兄さんをはじめ、
プーちゃんやジャンちゃんの家族もお手伝いしていて、
ひとつの村全体でひとつの家族のような、そんな印象を受けました。
家のそばには、子牛
そして、黒豚も。
ティップちゃんの新しい家から少し山を登って、山の上のお寺へ。
行く途中の家の軒先で、腰織りをする女性をみかけました。
子守の合間に腰織り
赤ちゃんが泣きだしたら織りはひとやすみ
なんだかとっても気になる様子の方が、、、
背中のかごの中身はタケノコでした
村をぐるっとひとまわりして、ジャンちゃんの家に戻ってきました。
ティップちゃんがむいてくれた柿をいただきながら、
3人に仕事のことを聞いてみると…
ジャンちゃんは、古布の長財布に、小さなビーズをひとつひとつさしていく仕事が楽しい。
ティップちゃんは、機織り機で布を織るのが好き、
プーちゃんは、手仕事チームから裁断チームにいったのだけど、
ラダーさんに教えてもらいながら少しずつ裁断ができるようになって楽しい。
3人がそれぞれ仕事に楽しさを見つけて働いてくれていることがとても嬉しく、
もっともっとバーンロムサイで彼女たちの好きなこと、得意なことを活かして
ものづくりができたらいいなと思いました。
続けて、ティップちゃんが、
最初は街に出たくて、村を離れて、チェンマイで暮らしながら働き始めたけれど、
今は村に戻りたいと思っている、と。
それを聞いて、
例えば結婚して村に戻ることになったときに、
村にいながらバーンロムサイの仕事を受けられるような、
そんなしくみができたら、どんなにいいだろうと思いました。
帰りには、お米や梨、柿、ガーリックのおみやげをたくさんいただき、
なんだかおばあちゃんちから帰るときのような、なつかしい気持ちに。
村のひとたち、ひとりひとりからあふれ出る幸せを少しずつわけてもらって、
ほくほくした気分で帰路につきました。
今日1日が夢だったのかもしれない、と思うぐらい、心あたたまる素敵な村でした。
湯浅 京子 | 2016/11/26(土)
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