嵐のあと
5月5日、日本のこどもの日。
午後6時頃から大雨強風に見舞われました。おそらくめったにないような規模の豪雨、強風で、午後7時過ぎには停電しました。
どうしようもないので、とにかく部屋でおとなしくしているしかないのですが、あまりの風の強さに、部屋の上方にある網戸部分から、雨が部屋に吹き込んできます。私は、バーンロムサイ事務所の2階に住んでいるのですが、建物も揺れるわ、雨は吹き込むは、雷ぴかぴか、ごろーん、、、不気味な夜を過ごしました。
窓から男子寮しらかばの方を見てみると、子どもたちは部屋の中。ベランダでコムさんが電話で話しているのが見えました。相手はベンさん。ベンさんは声が大きいので有名ですが、なんとベランダで話しているコムさんの電話から、ベンさんの声がはっきり聞こえました。内容は車について。
電話が終わって、コムさんは雨のやみ間に外に出て、バーンロムサイの車を寮の前に移動し始めました。
どうして今車を動かすのかな?その時には理由は分かりませんでした。全ての車の移動完了。
どうしてかな?と思いつつ、明日聞けばいいか、とその日は就寝。
翌5月6日朝。移動された車。
事務所2階から撮影。
翌日になって、車を動かしていた理由が分かりました。
なんと!図書館横の建物よりもだいぶ高いラムヤイの木が根元の方からばっきり折れて倒れていたのです!
ばったりと。。。
無残に折れた根本
ああ、それで近くにあった車を安全地帯に移動していたんだ、と朝になって分かりました。
コムさんが移動させてくれていなかったら、バーンロムサイの車たちはどうなっていたことか…ミニバスなど、保母さんや日本人スタッフでは運転できない車もあるので、この日コムさんがシフトに入ってくれていて本当にラッキーだったと思いました。
そんな中、一台だけ取り残された車が。。。
この日、他の車を車検に出すために乗っていって、自分の車を置いていたダムさん。
ダムさんの車のカギは、もちろんダムさんが持って帰っていたので、一台だけ動かせなかったのです。危機一髪でぺっしゃんこになるのを逃れました。
それにしてもかわいそうなラムヤイの木。何年ここで育ってきたのでしょうか。
破壊された隣のトイレの屋根
シロアリには食われていませんでした。
ラムヤイの木は、木が高く、葉っぱがたくさんつくわりには、根っこが浅いので、雨風で倒れやすいのだそうです。
ノイさんの知り合いでラムヤイ農家の方がいるそうですが、収穫間際に風で木が10本倒れ、甚大な被害を被った人もいるそう。
6日は、大工さん達がお休みの土曜日でしたが、朝から総動員で片づけが始まりました。
子どもたちも小枝を拾うのを手伝います。
一日がかりで、夕方にはすっかりきれいになりました。
がらーんとしました。
根っこまできれいに片づけられました。
木は片付きましたが、トイレの屋根の修理が待っています。。。大工さん、よろしくお願いします!
大人たちの苦労をよそに、子どもたちはいつでも楽しそう!
山下曜子 | 2017/05/08(月)
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