縫製場の引っ越し
この春、バーンロムサイの洋服などを作っている縫製場の引越しをしました。
引越しと言っても場所はすぐそば、歩いて1分ほどの同じ敷地内へ移動です。
建物は古いランナー様式の古民家で、チーク材の三角屋根やレリーフの飾りが美しい建物です。かつては代々のスタッフの家として、また一昨年までは2階をショップとして使っていたのでチェンマイへいらした方は見覚えがあるかもしれません。ここを大掛かりに改築し、新しい縫製場が完成しました。

ランナー式の三角屋根の建物

建て増しした部分にはミシンが並んでいます
元は一階部分が吹き抜けになった高床式の建物で二階を住居として使っていました。一階の吹き抜けの何もなかった部分に壁を作り、作業部屋として使えるように。そして写真の左に見える平屋の部分を増築して広い作業スペースを作りました。
一階は裁断、縫製、洗濯、発送、在庫、休憩スペースなどに分かれて、快適な仕事場が完成。二階は日本人スタッフの事務所として使っています。二階の窓から外を見ると、木々の緑が目に入り、内部の壁や床もチーク材なのでなんだかツリーハウスにでもいるような気分です。縫製場で働くタイ人スタッフに聞くと「サバーイ!(気持ちいい)」ととっても嬉しそう。

縫製場をまとめるリーダー、シーさん

サバーイサバーイ!

最年少ダーオちゃん、ポーチを縫ってるところ
引越し当日の様子です。(2017年3月9日)
早朝から大工さんと縫製場のスタッフ達20人以上が集まり荷物を移動しました。ミシンや裁断の台、たくさんの材料や備品など、人海戦術で運んで行きます。布を置く大きな棚がドアから出なくてヒヤヒヤしましたがなんとかクリア。女性陣も大掃除や仕事道具を運び頑張りました。お昼頃にはほぼ完了。その日のお昼は手作りの「ヤムウンセン(春雨の和え物)」をみんなで食べました。「長くここにいられるように」という縁起を担ぐんだそうです。引越しの時に長いものを食べるのは日本もタイも同じなんですね。

美和さんが心配そうに見ている、大きな布の棚

いろいろ向きをかえて、、やっとドアから出せました。大きい!

ホッと笑顔でみんなで運びます

高いところまで登ってがんばっていました

布の棚もきれいに

ロールの布は台車に乗せたり
こんなふうに肩に乗せて

お昼ご飯のヤムウンセンをみんなで食べています

ノイさんとサイさんはデザートの用意
旧縫製場は、一部を手仕事の担当スタッフが使い、刺繍などの手仕事と織りの作業をしています。ミシンがあった広い部屋は子どもたちの画室になりました。風の抜ける気持ちの良い部屋でのびのび絵を描いて欲しいです。

ミシンのあった部屋はいまは画室になっています
この春からは新しい縫製場で洋服や小物を作り、みなさんにお届けしています。鎌倉とホシハナヴィレッジのショップ、全国のイベントでぜひ手にとってご覧ください。

大工さんたち、おつかれさまでした。
休憩中のスナップ

棟梁のチャイさん。
こちらも休憩中のおやつを買っているところ
~おまけ1~(文・写真:山下曜子)
お引越しをしたのは、3月。その後、日除けの屋根を追加したり、より快適な場所になるように大工さんチームが奮闘していました。
見つけて驚いたのが、屋根の上のスプリンクラー。日中、太陽の熱で屋内の気温がかなり上がるらしく、屋根の上に水をまいて、温度を下げるという作戦です。何でも器用に作ってしまう大工さんたち、本当にすごいです。頼りになります。
佐々木智子 | 2017/06/08(木)
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