新しい子どもたちを迎えました
6月28日にビエンピン孤児院からバーンロムサイに新しい子どもたちを迎えました。男の子3名、女の子1名を迎え入れ、バーンロムサイの子どもは全部で29名になりました。
6月28日は、オフィススタッフのベンさん、ノイさん、保父のコムさん、保母のニーさん、プレオさん、フォー先生と私、そして、タイタン、総勢8名でマイクロバスに乗り込み迎えに行きました。
この日迎える女の子は、イムとタイタンの妹ピーマイです。この3人は、初めからバーンロムサイで一緒に暮らす予定でしたが、イム、タイタンが来た頃には、ピーマイはまだ1歳にもならない赤ちゃんで、バーンロムサイで面倒を見ることは難しく、歩けるようになるまでビエンピン孤児院で生活していました。今回やっと三兄弟がそろいます。
これから自分の妹を迎えに行くことを知ってか知らずか、オフィス前を掃除するタイタン。
運転はベンさんの得意分野
いつもよりちょっとおしゃれをして
ピーマイを迎えに行くタイタン
約50分で国立ビエンピン孤児院に到着しました。
この日迎えに来た4人のうち、3人(ピーマイ、ウッディ―、ドーム)は、国立ビエンピン孤児院で生活をしていました。もう一人のスープサーンは、他の孤児院で生活していましたが、その孤児院で生活できる上限の年齢が6歳ということで、その年齢に達する前に、バーンロムサイに移ることになったのです。
ウッディ―、ドームは、きっとこの日バーンロムサイというところへ行って、これからはそこで生活すること、自分の荷物をまとめおいて迎えが来たら一緒に行くことなどを言われていたはずですが、4,5歳の子どもはそれをどのように理解して、どのように感じていたでしょうか。職員の方に言われて、自分の部屋へ荷物を取りに行ったウッディ―とドーム。ドームは、おもちゃをいっぱい詰めた袋だけを持って来たので、荷物を取りに、もう一度部屋へ。
スープサーンは、この日のバーンロムサイの迎えに合わせて、朝それまで住んでいた孤児院から来ていたので、慣れない場所で緊張の面持ち。
ピーマイは、慣れた職員さんからバーンロムサイの保母さんの手に抱かれた時は大泣き。
ビエンピン国立孤児院の職員さんから引き継ぎを受けて、いざホームへ向かいます。
ピーマイ(1歳5ヶ月)
ピーマイとは、「新年」という意味
1月4日生まれです。
ウッディー(左・6歳)とドーム(4歳5ヶ月)
スープサーン(4歳7ヶ月)
ピーマイにお菓子を渡そうとするタイタン
ホームに到着しました。
ベンさんの洗礼を受ける子どもたち
初めての場所にちょっと緊張
ベンさんの顔を見て大泣きのピーマイ
お兄ちゃんと一緒なら大丈夫
同じ顔をしています。
ちょうどお昼ごはんの時間になったので、皆で食堂へ移動しました。
ウッディーとドームは2人でいれば心強い
ピーマイもおかゆを食べさせてもらいます。
しかし、スープサーンは初めての場所で、初めての人に囲まれて、緊張して、口をつぐみごはんも食べようとしません。
コムさんとプレオさんが話すもうつろな表情
テーブルにも座りません。
こんな小さい子どもが突然知らない場所に連れてこられて、無理もありません。バーンロムサイのスタッフも、これまで何人もの子どもを受け入れてきて慣れたもの。最初はこんなものだよ、だんだん慣れていくから大丈夫とどっしりと構えます。
スープサーンは、この日、犬の柄のシャツを着ていたので、「犬好き?」と聞いてみたら、頷くので、「犬見に行ってみる?」と聞くと、(うん)ということで、一緒に行くと、、、
知らない人には吠えるバブも、
事情を察してかおとなしくしています。
バブと遊んで、少しはほっとできたかな?!
夜に早速、子ども全員と保母さんで集まって、新しい子どもの紹介、ベンさんからの注意事項の会を開きました。
みんなピーマイに興味津々
ベンさんの抱っこされてこの表情
「スーパーマーン!」と言って登場したドーム。
3人並んで自己紹介です。
もといる子どもたちもちょっと緊張
ピーマイは特に食べるものなども注意しなければならないので、勝手にごはんやお菓子を食べさせてはいけないことなどベンさんから分かりやすく子どもたちに説明をしました。
子どもたち同士はきっとすぐに慣れるでしょう。これからバーンロムサイの家族の一員として、同じ屋根の下で一緒に暮らす兄弟として、仲良く暮らしていってほしいと思います。
~お知らせ~
2017年3月の終わりに、パーヌが国立ビエンピン孤児院に戻りました。思春期に入り、バーンロムサイの集団生活に居心地の悪さを感じ始めたのでしょうか。2015年にビエンピン孤児院に戻ったタムと親しかったので、その影響もあるかもしれません。パーヌは、2歳からバーンロムサイで過ごしましたが、14歳の今年バーンロムサイを出ていきました。学校も転校して、また新しい人生が始まります。心身ともに健やかに成長し、どこにいても自分で自分を幸せにできる大人になってほしいと願います。
サッカーをするパーヌ
ダムさんの指導を受けるパーヌ
おそろいのユニフォームで
将来きっとどこかで会うことがあるでしょう。
山下曜子 | 2017/07/07(金)
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