初めてのホーム避難訓練
2月24日(土)、ホームで避難訓練を行いました。タイでは、つい最近このような養護施設での避難訓練が法律で定められたそうで、本格的な全体での避難訓練は意外にも今回が初めてでした。一昨年、チェンライにある孤児院で火災が発生し、子どもが死亡したのがきっかけで避難訓練を義務付ける法律ができたそうです。
スタッフのベンさんが中心となって準備を進めました。
当日…
まずは、図書館の会議室で火事について、避難する時の注意点について説明を聞きます。
消防局というのか分かりませんが、
専門の職員の方をお招きしての避難訓練。
避難する時の注意点
本日、全体責任者役のベンさん。
ベスト着用。
注:大人用のヘルメットです。
講義の後は、実際の子どもたちの寮を使っての訓練です。全員、自分の部屋に戻り、避難訓練開始です。
非常階段を使い下りる。
前の人の腰をつかみ、姿勢を低くして。
低い姿勢、ちゃんと守れています。
集合場所に到着
男子寮では煙を起こして、本当の火事が起こった時の雰囲気を出します。
小さい子どもたちは分かったような分からないような…という子もいましたが、保母さんはじめ、大人たちは全員真剣に取り組んでいて、特にコムさんの鬼気迫る避難が印象的でした。
普段の生活の面倒を見るだけではなく、
子どもたちの命を預かる責任の重い仕事。
後ろを確認しながら。
無事に避難完了の報告
全体責任者からのお話
みんな列を乱さず聞きます。
ピーマイは…たぶん何も分かってない…
避難訓練の後は、消火器など消火器具の使い方を練習します。講師の方々は、子どもたちが飽きないように面白いことを言いながらも、ここは絶対というポイントを強調して話をしてくださいました。
みんな真剣に聞いています。
小さい子たちもある程度は分かったはず。
台所で油に火が付いた想定。
絶対に水をかけてはダメという説明。
消火器を使って消火
ガスボンベからガスが漏れて、
火がついてしまった時の対処法。
落ち着いて、ホースを振る。
それからガスボンベのバルブを閉める。
見本に倣って、保母さんも子どもたちもホースの火を消していきます。こういう状況が実際に起こるかどうかは…?…ですが、どんな状況でも慌てずに対処できるようにすることが大切。
保母のニーさん
ネンも果敢に挑戦します。
真剣に取り組むコムさん。
子どもたちの良い手本です。
ペンは腰が引けてますが、ちゃんと閉めました。
ピーマイは怖くて、、、
自分の服でずっと顔を覆っていました。
フォンもずっと手で耳を覆っていました。
ウッディ―は怖いような、見たいような…
小さい子たちは、怖くて見ているだけでも耐えられないような様子でしたが、実際の火を見るだけでも良い経験になります。
最後の消火訓練は、拡がった火を消火器で消す訓練でした。
全てのプログラムを終え、第一回ホーム避難訓練は無事に終了しました。
この訓練で練習したことを実践することがないのが一番ですが、もしも万が一のことがあった場合、練習したことがきっと役に立つはずです。スタッフは、子どもたちの命を預かる責任のある仕事だということを改めて心に刻んだ日になったと思います。
避難訓練の後は、冷たいジュースと食堂スタッフ ルンさん、ワーンさん手作りの揚げワンタン。みんなお腹いっぱい食べました!
小さい子たちにジュースを配る
ジンダーとペン
手作り揚げワンタン美味しかった!
山下曜子 | 2018/02/26(月)
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