はじめてのお習字

4月5日、夏休みまっただ中。

ホームに習字・書道の先生をお招きして、習字教室を開催しました。
これもまた不思議なご縁で、先日ある団体様がホームに見学に来られていたのですが、それを取りまとめてくださっていたのが、今回講師を務めてくださったチェンマイ在住の古良田(こらた)さんです。

その時に古良田さんから「書道を教えられるので、もし興味があればバーンロムサイの子どもたちに教えますよ」と提案していただいたのが始まりでした。

ちょうど、夏休みに何かワークショップをしたいなと考えていた時だったので、私は迷わずそのご提案に飛びつきました！というのも、長い2ヶ月の夏休み。チェンライ合宿が終われば子どもたちは特にすることもなく、土日のサッカー、バレーボールの練習があるといっても、それは週末だけ。平日5日間は、ぼーっと過ごすことも多いです（宿題もないので）。

それに、ここの子どもたちは自由に外や友達の家に遊びに行ったりすることができません。こういう施設である以上、子どもの安全のためには仕方ない部分も多いですが、遊びたい盛りの子どもたちにとっては窮屈に感じることも多いと思います。

そこで、せめてもホームの中でいろいろな活動ができればいいなと思い、今回のワークショップを企画しました。

なにげなく使っている「習字」「書道」という言葉。その違いを教えていただき、ああ、そういうことか、確かにそうだなと納得。子どもたちはまだ本調子が出ない。

まずは、教えていただく前に自己流で書いてみようということで、月曜日から日曜日までの曜日の中から、好きな曜日を選んで、その一文字を書いてみます。

写真は「どの字を書こうかな～」と考え中の子どもたち。
タイは、自分が生まれた曜日をとても大切にします。占いも曜日占いがありますし、お寺には曜日ごとの仏像があり、自分の生まれた曜日の仏様にお参りします。曜日ごとの色も決まっています。

最初は、自分の生まれた曜日にしようかなと思ったようですが、ニサーは「私金曜日生まれだから…」と言った後、しばし沈黙。「金」の字を見て「難しそうー」と断念。「簡単だからっていう理由で選ぶのはなしね」と突っ込まれて笑っているところです。だんだん調子が出てきました。

自己流のひょろひょろの字を書いた後、いよいよ練習です。永字八法。永の時のそれぞれの各を分けて練習していきます。

みんななかなかセンスがいい！

全ての画の練習が終わったので、最後に本気の「永」を一枚。習字は書き直しが出来ないので緊張しますが、それが集中力を養ういい練習になります。

そして、最後に自分で選んだ曜日の字を書いてみます。永字八法で点、横線、縦線、はらい、止めなど全ての要素を練習したので、その応用です。

みんな見違えるほど上手になりました。