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ピンホールカメラワークショップ

子どもたちの夏休みワークショップ企画第二弾で、ピンホールカメラワークショップを企画しました。
(第一弾は、習字教室でした。https://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10713

今回の講師は、チェンマイの聾学校で美術・写真を教えている高石ゆうたろう先生です。ゆうたろう先生は普段耳の聞こえない中高生達にピンホールカメラを教えていて、今年の2月には成果展としてチェンマイの旧市街にあるチェンマイヒストリカルセンターで展示も行っていました。

聾学校に通っている子ども達は国の規則により全寮制で、基本的には学校の敷地外から出ることはできないそうです。そこで写真の授業の時は、カメラを持って積極的に外へ行くようにしたり、学校内だとしても、ものを「よく見る」ように指導しているそうです。

バーンロムサイの子ども達は、夏休みはサッカーとバレーボールの練習以外は、ほとんどの時間をホームの中で過ごします。外に自由に遊びにいけない状況、その時間の中で何か楽しめるワークショップができないかと提案してもらい、全3回のピンホールカメラワークショップの開催となりました。実際に写真の仕組みも分かって楽しんでもらいたいということで、大きい中学生以上の子どもたちに向けて行ってもらいました。
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【第1回 4月19日】
ピンホールカメラで撮られてみよう

ワークショップ初日は、ピンホールカメラの体験です。
今回限定で、小学生の子どもたちにも参加してもらい総勢14名参加しました。
デジタルカメラと違って、ピンホールカメラはパシャパシャと写真を撮れません。1枚撮るのに時間が1分ほどかかります。1分間の時間が写真に写るので、カメラの前でずっと静止することができればきれいに映ります。動いてしまうと写真がぶれて写ってしまいます。
黒い箱に空けた小さな穴を見つめて、1分間じっとして一人ずつ写真を撮りました。写真を撮った後は暗室に一緒に入り、カメラから印画紙を取り出し、写真が浮かび上がる様子を見ます。

青空スタジオで撮影します。

ガムペーンは笑顔で頑張りますが、足がぷるぷる。

なんとか鼻と歯が写りました。
ブレ加減がいい味だしています。

メーはびしっと座り動きません。

今回のメンバーの中で、
一番はっきりと顔が映りました!

安定感あるニサー。いい肖像が撮れました。

動かないように頑張っているジンダーを
笑わせようとするペット。

かっこいい肖像が撮れました。

自分たちが映った白黒写真を見て、
昔の人の写真みたい!との声も。

グループでも写真を撮ってみました。

いい感じ!

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【第2回 4月26日】
ピンホールカメラで撮ってみよう

この日からは、写真の仕組みを理解できる大きい子ども達と限定してワークショップを行いました。ネン、アパーイ、ジンダー、ニサー、ペット、ペンの6人が参加します。
1人1つずつピンホールカメラの黒い箱を受け取り、自分の撮りたい場所を探します。「はじめ!」の合図でみんな一斉にカメラに貼ってある黒いテープを剥がし、「おわり!」の合図で光が入らないように閉じます。

まずは近景を撮ってみます。
ニサーはブーゲンビリアの花に近づいて。

ペットは地面の影と、自分の靴を撮ってみます。

アパーイはカメラを木の中に置いてみます。

ジンダーはニサーと協力して
ブーゲンビリアを撮ってみます。

2枚目は遠景を撮ってみる。
じっとカメラが見ている風景を見ています。

撮り終わった後は、みんなで暗室へ行き現像しました。今日の写真は、普段見ている風景とは反転して写っています。影の部分が白く、明るい部分が暗く見えます。

暗室に入って現像作業。
自分の写真がどう映っているか興味津々。

浮かび上がって来た写真。ペットが撮りました。

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【第3回 4月28日】
写真を反転させてみよう

ワークショップ最終日は、前回撮った写真を白黒反転させる作業です。この作業で普段見ている明暗の写真となります。写真と、印画紙を重ね合わせて、その上にガラスを置き、その上をロウソクの光だけで印画紙を露光させます。言葉にすると難しいですが、前回撮った写真(ネガ)が反転した写真が浮かび上がる様子には、「きれい!」「この写真かっこいい!」と声を掛け合っていました。

円を描くようにロウソクの光を10秒〜20秒当てる、この少しの作業でも性格がでます。
慎重なジンダー。

真っ暗な部屋で、赤いランプと
ロウソクの光だけの空間です。

左の写真がネガの写真、右側が反転させてできた写真です。写真を撮って、現像して、反転させて、、、ようやく写真が完成しました。

綺麗に風景が浮かび上がりました。

ネン作、木の幹の影がきれいに写りました。

アパーイ作、木の中から撮った写真。

ジンダー作、竹の節をアップで写しました。

ニサー作、遠景で木を撮った写真。

ペン作、食堂に向かって撮りました。
石畳がかっこいいアクセント。

ペット作、ラジコンカーを道に。
遠近感が出ています。

1回目のワークショップでは受け身がちな子ども達でしたが、2回目、3回目となることに、少しずつですが質問も増えたり、だんだんと興味を持ってくれたのが嬉しかったです。

普段見ている風景も自分で写真を撮ることで普段と見え方が違ったり、、、美術と関わることは、日常にある小さな気付きを増やすこと。どんな分野でも、子ども達が色んなことに興味を持ってくれればいいなあと思います。
ゆうたろう先生、ありがとうございました!

みんなで集合写真。

いい写真が撮れました!

野田菜摘 | 2018/05/12(土)

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