日本での学びをタイで生かす
真剣にメモを取る。
口にキャップをくわえているのがダムさんらしい
生まれて初めての視力検査
スポーツビジョンとは、スポーツを行う上で重要となる眼の能力だそうで、「動体視力」「眼球運動」「周辺視」「瞬間視」の項目があります。
たとえば、サッカーではパスを渡す先を頭ごと向けて見ていたら、相手チームにその先の動きを読まれ、ボールを取られる可能性が高くなります。眼球運動、周辺視を鍛えることで、目だけで周りの動きを見つつ、広い視野で選手の配置を確認し、相手チームに先を読まれることなく、適切にボールが送れるようになるなどの効果があります。
これらの眼の能力を鍛えることは、スポーツだけではなく、日常生活にも役に立つことですし、簡単なトレーニングで年齢に関係なく鍛えていくことができるそうです。
(↑これらはダムさんが説明してくれました。)
そのトレーニング方法を教えていただき、早速帰ってきて初めてのロムサイFCの練習で指導をしました。
ベンが弟たち、仲間に指導。
視力のトレーニングはロムサイFC、
女子バレーボール合同です。
両手を左右に広げて、爪の上に小さい印があるような気持ちで、首を固定したまま、眼だけを左右に動かします。上下、斜め、斜め、と順番にやって、少し休憩。これを毎日3セットぐらいやるといいそうです。
みんな真剣にやっている…?!
みんなどこ見るか分かってる?
チョーク、幅狭すぎない?
そんな狭い範囲しか見えない?
村の男の子たちはちゃんとできています。
訓練風景、つっこみどころ満載ですが、小さい子たちは徐々に理解して、できるようになればいいと思います。
現代人は、大人も子どもも、コンピューターやスマートフォン、テレビ、読書、勉強などで、狭い範囲を集中して見ることが多く、意識して遠くや広い範囲を見ることは少ないです。この練習も簡単そうに見えて、3セットやると、眼の筋肉の疲れを感じます。
ダムさん、よほど感銘を受けたようで、事務所でウェウ先生、ノイさん、私にも指導してくれました。
眼の筋肉を鍛えることで、視力も良くなるそうなので、ダムさんは毎日やって、結果が出るのが楽しみだと意気込んでいました。
ダムさんは、今までにも日本に行って、バーンロムサイの事務所を見学したり、理事会に参加してタイのスタッフとして話をしたりしたことがありますが、その時は、他の人について行くだけで、正直主体性は少なかったと思います。ところが、今回はベンと2人での訪日。自分が保護者としてしっかりしなければという責任感も芽生え?、準備の段階からとても張り切っていました。そして、特にサッカーのことで外国に行けるというのが、本当に嬉しくて(人生で一番誇りに思うことと言っていました)、やる気は前回日本に行った時の1000倍ぐらいあったと思います。
この調子で、日本で得た知識、経験をバーンロムサイの子どもたち、村の子どもたちに伝えて、最大限役に立ててほしいと思います。
山下曜子 | 2018/09/13(木)
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