図書室の賞品システム
バーンロムサイの図書館は2007年にご寄付で建てていただいた建物で、地域の図書館として運営しています。これも公共プロジェクトのひとつで、バーンロムサイの子どもたちが地域の子どもたちと交流できるようにすることが一番の目的です。
https://www.banromsai.jp/photo_diary/?page_id=10696平日の午後4時から6時まで村の子どもたちにも開放していて、会員登録をすれば誰でも無料で利用することができます。本、DVDの貸し出しの他にパソコン、インターネットも使えるので、村の子どもたちにも大人気です。
ある日の図書室の様子
パソコンは宿題をする子が優先
図書室が開いている時間にはスタッフが常駐し、貸し出しの管理やパソコンの使い方の指導をしています。
図書館担当のベンさん
貸し出し中
図書室にはベンさんが考えた賞品システムがあります。本を借りる時の図書カードがあるのですが、そのカードがいっぱいになったら、くじを引いて、その番号の賞品がもらえるというシステムです。
貸し出しカード
賞品は、ご寄付でいただいた文具など
子どもたちはこのくじ引きがしたいので、図書館にもよく通い、期限を守って返却します。初めの頃は、本を返しに来なかったり、乱暴に扱って破いてしまうというようなことも多かったそうですが、この賞品システムができてからは、そのようなことはほとんどなくなったそうです。
故意ではなくとも、本を失くしたり、破いてしまった場合には、ペナルティとして1週間の貸し出し禁止(図書館で読んだり見たりすることは可能)、掃除などお手伝いがあります。
くじを引く時は、見えないように頭の上に箱を置いて。中に番号を書いたピンポン玉が入っています。箱を持っているのは図書館アシスタントの子です(図書館アシスタントとは…職業訓練の一環として村の子どもに図書館の仕事をアルバイトをお願いしています)。
カードがいっぱいになったら、くじを3回引けます。「3回は多すぎない?」とベンさんに聞いてみたら、ペン1本とかだとモチベーションにつながらないし(以前は1回だった)、3回にしてからは一番下のランクのくじを増やしたとのことでした。また、1等賞のボールに子どもが爪で跡をつけて、目印にしたりということもあるので、ボールも時々変えているそうです。たかがくじ引き、されどくじ引き・・・大人と子どもの知恵の比べ合いですね。
何はともあれ、この賞品システムのおかげで村の子どもたちもよく通ってくれますし、賞品も文具など勉強の役に立つものなので、なかなか良いシステムだと思います。
山下曜子 | 2018/10/08(月)
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