山岳民族支援プロジェクト2018 1日目(2018/12/17)
前回からの続きで、山岳民族支援プロジェクト第1日目です。オムゴーイ郡はチェンマイの最南端に位置し、カレン族の人たちが多く住む地域です。今回は、オムゴーイ郡北に位置する4つの村を訪問しました。
<チェンマイ県地図>
真ん中の赤い〇がバーンロムサイのあるハンドン郡で、下の〇がオムゴーイ郡です。
<オムゴーイ郡地図>
小さいですが、4つの村にも〇をつけています。
今回は、前回と比べ、道は比較的穏やかな道を通ることができ(それでも舗装されていない山道です)、午前11時前には1カ所目の目的地サギン・タイ村に到着しました。
到着して、早速荷物を下ろします。
気温もかなり上がりました。
もちろん子どもたちも活躍
毎回このように数を数えて並べます。
山では、学校は生徒に勉強を教えるだけでなく、地域の中心的存在で、先生たちは村の各家庭のお世話役という側面もあります。事前に各学校の先生方と連絡をとり、支援物資の数の確認をして、それぞれの場所で事前に決めた数を下ろしていきます。
一袋ずつ手渡していきます。
スポーツ用品の贈呈
子どもたちにも
早速防寒着を着てみます。
寄付してくださったみなさんに報告するためにも
写真は必須です。
子どもたちとは学校の中で撮影
モンおばさんお手製のタピオカココナッツミルク
子どもたち、喜んでくれました!
私たちのお昼は定番のママー
フォークを刺して、フタを押さえる。
(ベンさんが最近YouTubeで見つけた技)
カップラーメンの昼ごはんを済ませ、2カ所目の学校に向かいました。
午後2時過ぎにフアイソム学校に到着。この日は、この学校に泊まらせてもらいます。生徒たち、保護者のみなさんも集まって歓迎してくれました。
ここでもタピオカココナッツミルクの振る舞い。
ちゃんとワイ(合掌)をしてから受け取る
子どもたち。モンおばさんも嬉しそう。
緊張してか、固まって静かに味わう子どもたち。
この学校には、国旗台も寄付しました。タイでは、毎朝朝礼で、生徒たちが国旗掲揚、国歌斉唱を行います。セメントなどを持って行き、参加者の男性陣で作りました。皆本当に器用で、何でもできてすごいんです!
チャイヤー僧侶も、
ソムチャイ僧侶も泥だらけになりながら作業。
その間、女性陣は女の子たちに案内してもらい村を散策しました。翌日、結婚式を執り行う家があるということで、連れて行ってもらいました。
みんな歩くのが速い・・・
こちらから見て右が花嫁さん
美しいペンは、山の女の子たちから憧れの目で見られていました。自分でもちょっと意識していたようで、嬉しそうでした。最近ダイエットに励んだのか、明らかに細くなりました。
私がバーンロムサイに来たばかりの2年前は、ペンは高校1年で、反抗期とまではいきませんが、いつも気だるい感じで、表情や話し方も無気力な感じに見えましたが、この2年で本当に成長しました。下の子たちの面倒は以前から見ていたのでしょうが、今は本当に子どもが好きで、妹たちのことを可愛がり、良いお姉さんです。優しく、厳しく、楽しく笑わせ、、、いきいきとしています。大学はチェンマイラチャパット大学の教育学部か社会発系の学部に行きたいということで、準備をしています。山の学校の先生になりたいと言っていて、今回の山での経験は、ペンの将来に少なからぬ影響を与えることと思います。そんなペンは実は今回が初参加。
美しいペンは女の子たちの憧れの的
体格のいい赤ちゃん
みんなペンの周りを離れません。
山の子たちはたくましい!
オカアサンたちは、自分が歩くだけで精一杯…
前回は、私たちの食事はもちろん、振る舞いごはんもほぼ全てママー(ママーはインスタントラーメンの商品名の一つですが、これが「インスタントラーメン」全体を指す言葉になっています)だったので、今回もママーづくしの日々を覚悟していたのですが、モンおばさんの登場により、毎日素晴らしく美味しい料理をいただくことができました。
モンおばさんはご主人(オットおじさん)と参加していたのですが、このオットおじさんも何でもできるスーパー夫で、感動の連続!以前はホテルのコックさんだったそうで(今はモンおばさんと一緒にお菓子屋さん)、ものすごい包丁さばきでキャベツの千切りをしたり、炭に火をつけるのがめちゃくちゃうまかったり、コンクリートをものすごく手際よく混ぜて、ぬったり、、、ジャンルを問わずとにかくすごいのです。
みんなモンおばさんに胃袋をつかまれました。
豆腐揚げとナムプリック。こういうシンプルな料理が山では特別美味しく感じます。
シェフ・コムの焼き豚と竹にもち米とココナッツミルクを詰めたもの。コムさんの焼き豚とタレは、年に一回しか食べられない貴重なメニュー。
外で食べるごはんは格別
オットおじさん。この晩、オットおじさんの
別の顔を見ることとなるのです。。。
モンおばさんは休む間もなく、
翌日の振る舞いごはんの準備。
そうこうしているうちに、夜も更けてきました。水浴びは、文字通り水しかないので、夕方には浴びないと夜は寒くて厳しいです(それでも夜遅く水浴びしている人たちもいましたが)。
山の夕焼けは美しい
子どもがかぶれば可愛い帽子も・・・
チャイヤー僧侶の弟さんも今回一緒に行ったのですが、本格的な音響セットを持ってきてくれて、夜は即席野外ディスコで子どもも大人も踊り狂う・・・そんな夜になりました。途中、軽快なしゃべりでみんなを盛り上げるDJが登場したので、誰かと思ったら、なんとオットおじさんでした。本当に幅広い才能。
娯楽の少ない場所だと思うので、山の人たちにとってはさぞ刺激的な夜になっただろうと思います。
タイでも流行っている「恋するフォーチュンクッキー」(BNK版)を踊ってくれました。
大人も激しく踊る!
山下曜子 | 2019/01/07(月)
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