ウッディー フランスへ
6月24日、ウッディーがフランス人夫婦の養子となるため、ホームを旅立ちました。バーンロムサイに来たのは、2017年6月27日なので、ここでの生活はちょうど2年ということになります。
2年前のウッディー(右)
この頃は、色がとても白い。
この写真を見ると2年でだいぶ
背が伸びたのが分かります。
ウッディーの養子の話は、半年以上前に国立孤児院からあり、まずは養子候補に選ばれました。その後、国立孤児院職員との話し合い、書類提出、面談、健康診断などを経て、最終的にウッディーが養子として選ばれました。
もともと候補に選ばれたのは、ウッディーに身寄りがなく、これから親戚に引き取られる可能性がないこと、普段の生活態度が良いことなどが挙げられます。ウッディーは、子どもらしい無邪気さ、明るさがある素直で可愛らしい子です。お手伝いもしっかりするし、他の子が困っていると助ける優しいところもあります。サッカーも大好き。体は細いですが、ボールを蹴る姿は力強かったです。
ロムサイFCの活動
小学一年生に上がる前の登校日
この4人は同級生
2018年のソンクラーン
みんなでたくさん水かけをして遊びました。
2018年のダムフア
初めこの話を聞いた時には「フランス!?」と驚いたのですが、よくよく考えてみるとウッディーにとってとても良い話です。親戚に引き取られる子どもたちだと、ちゃんと学校に行かせてもらえるだろうか?、スマホを与えられ、好き放題をして生活が乱れないだろうか?など、いろいろと心配してしまいます。しかし、外国から初めは言葉も通じない子どもを養子にもらおうと思うぐらいの覚悟のある家族なら、絶対に大事に育ててくれるだろうと信じられます。
ウッディーにも、これからバーンロムサイを出てフランスに行くこと、フランス人の新しいお父さんお母さんが迎えに来てくれて、一緒に暮らすことなどを話していましたが、小学2年生のウッディーがどこまで分かっていたかは・・・
ウッディーが最終候補にほぼ確定したというところからもだいぶ時間が経って、初めは新学期が始まる前には行くだろうと言われていたのが、様々な都合で延び延びになり、ウッディーも小学2年生に進級し、学校にも行っていました。
それが、6月半ばに来週出発だと突然言われ、翌日から学校もお休みし、ホームで過ごしていました。
出発日は、ここの男の子たちの一張羅でもある浦和レッズユニフォームに身を包み、終始ニコニコ笑顔でした。先月、親戚に引き取られた子どもたちや、18歳で卒園したベン、ペンは大荷物を抱えて出ていきましたが、これからフランスに行って新しい生活を始めるウッディーにとって必要なものは多くありません。荷物は鞄2つだけ、何とも身軽な出発です。
事務所前で荷物の確認
ガジュマルの木に最後のお別れ
仲良しだったバブー
メー美和ともお別れ
特に緊張した様子もなく、いつも通り学校に行くような感じで出ていきました。ウッディー大物だ!
これからは新しいお家で、新しい家族と、幸せに暮らすことでしょう。たくさんの愛情を受けて、成長していくウッディーを想像するとあたたかい気持ちになります。
ウッディーがこれからも元気で幸せに過ごせますように!
2017年12月
前歯の抜けたウッディー
出発数日前のウッディー
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出発から一週間。7月1日。様々な手続きがあるため、今まだバンコクにいます。写真が送られて来ましたが、ホテルのプールで新しいお父さんお母さんと遊ぶウッディーはとても楽しそうで一安心。とても優しそうなお父さんお母さんです。
子どもの適応力はすごい!これからかっこいいフランスの青年に成長していくことでしょう。楽しみです。
山下曜子 | 2019/07/01(月)
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