3年間の子どもたちの成長 ~1~
2017年2月にバーンロムサイで働き始めてからちょうど3年が経ち、1月末で退任、帰国することとなりました。
3年・・・長かったような、あっという間だったような不思議な気持ちです。来たばかりのころは、子どもたちとの距離感をつかみかね、どこかぎこちない関係でしたが、、、
今は、前を通るたびに元気に「メーヨーコ、サワッディーカップ」と大きな声で言ってくれる小さい子どもたち、イベントがある時には私の言いたいことをくみ取って助けてくれるお兄ちゃんお姉ちゃんたち、、、
冗談を言って大声で笑いあえる事務所のスタッフ、保母さんたち、、、
今、普通のことは、3年前には普通のことではなかった。そう思う時、やはりちゃんと3年という時間が流れていたのだと実感できます。
そして、ここを離れれば、今普通のことも普通ではなくなってしまう。
毎日、子どもの声で目を覚まし、いつもにぎやかで、外に行けばいつでも見られた子どもたちの顔も、もうそう簡単には見られなくなる、、、
そう思うと、やはり寂しい気持ちが抑えられませんが、これからもタイ人・日本人スタッフ、多くの支えてくださる皆さんに見守られ、きっとたくましく大きくなるんだろうと思えば、子どもたちの成長が楽しみで、明るい気持ちになれます。
小さい子も、大きい子も、、、子どもの3年というのは大きく、みんな本当に成長しました。
2017年から2019年までの子どもたちの成長を写真とともにお届けしたいと思います。2回に分けてお届けしますので、是非お付き合いください。
【名前】(現在の年齢)(兄弟関係)
写真左:3年前またはバーンロムサイに来たばかりの時の写真 写真右:現在の写真
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【ピーマイ】(4歳)(タイタン、イムの妹)
2017年6月、1歳の時にバーンロムサイにやってきました。お姉ちゃんのイム、お兄ちゃんのタイタンは一足先にバーンロムサイで暮らし始めたので、約9ヶ月ぶりの再会。来たばかりの頃は、まだ赤ちゃん赤ちゃんしていて、よちよち歩きでしたが、あっという間に庭を走り回るようになり、あっという間に言葉をしゃべるようになり(本当によくしゃべります)、、、この年齢の子がバーンロムサイにいるのは久しぶりのことだったので、みんなにお姫さまのように可愛がられ、可愛さに磨きがかかっています。
【タイタン】(5歳)(ピーマイの兄、イムの弟)
3年前は、毎日夕方になるとタイタンの泣き声がホーム中に響き渡っていました。お兄ちゃんお姉ちゃんたちが帰ってくるまで、女の子の家で保母と過ごしていたのですが、そこから男の子の家に帰るのが嫌で嫌で、毎日毎日声の限りにぎゃん泣き。最後は、ベン兄ちゃんに連行されていました(だっこというより、小脇に抱えて)。そのうち、タイタンの泣き声は聞こえなくなり、プレ幼稚園に通い始め、今はナンプレー幼稚園に。いつの間にか、泣きべそボーイから、にこにこボーイに変身していました。今は、カメラを向けると必ず変顔を決めてくれます。お客さんが来た時も、チェンライ合宿に行った時も、周りの人に愛想を振りまく陽気な男の子に。
【イム】(6歳)(ピーマイとタイタンの姉)
3年前には、あまり話さない静かな女の子でしたが、5歳ごろから急激におしゃべりになり、今では自分の言いたいことが表現できるようになりました。イムは、おっとり系で、お絵描きや工作が大好き。その活動に参加できるのが幸せ~というのが全身から伝わってきます。また、ごはんをおいしそうに食べるところもイムのいいところ。いつも「おいしい、おいしい」と言いながら食べ、おかわりしています。
【デーン】(3歳)(マイの弟)
2019年5月にバーンロムサイにやってきました。タイタンの再来、いやそれ以上のぎゃん泣きで、初め大人たちはたじろいだものです。大人の顔を見ただけでも、泣き始めるので、初めは近づくのも恐る恐る。。。ガムペーンに懐いていて、ガムペーンの行くところどこにでもついて行きたがっていましたが、今は誰と一緒でも大丈夫です。知らない人にも挨拶できるようになりました。
【マイ】(6歳)(デーンの姉)
2019年5月にバーンロムサイにやってきました。バーンロムサイの生活に慣れるまでは時間がかかり、周りの子も戸惑った感じがありましたが、半年経ち馴染んできました。女の子の家の階段の上に座って「ヨッ!ヨッ!」とラップ調にリズムを取る姿に個性が光ります。
【ノーベル】(4歳)
色白でふわふわのノーベル。2019年5月にデーン、マイ、ソーンとともにバーンロムサイにやって来ました。来たばかりのころは、笑うどころか泣きもしない全く表情のない虚ろな目をした子でした。人が近付いただけで泣いてしまうデーンとは対照的で、静かすぎて怖いぐらいでした。生まれつき静かな子なのかなと思っていましたが、バーンロムサイで過ごす時間が長くなるにつれ、おしゃべりしたり、歌ったり、踊ったり、表情もどんどん豊かになり、その変化には目を見張るものがありました。
【メーク】(6歳)(フォンの弟)
小さくて、虫、鳥、空、木、花が大好きなメーク。いつも抱っこをせがんでくる甘えん坊な男の子でした。でも、幼稚園の年中頃からは、急に活発になり、サッカーの練習も頑張りました。「僕こんなに大きくなったんだよ!」と見せてくる力こぶは小さくて、体も細いですが、気持ちは強い男の子!
【フォン】(7歳)(メークの姉)
写真大好き、ダンス大好き!写真を撮る時のポージングとダンスをする時の腰の振りがみんなの目を引くチャーミングな女の子。それは小さい頃から変わりません。メークと同じで抱っこが大好き。年齢が上がるにつれ、一生懸命考えながらしゃべるようになりました。ベンさんが「美人が来たぞー」とからかって言うと、まんざらでもない表情で得意げに歩いてきます。
【テンクワー】(7歳)(テンモーの妹)
可愛らしい見た目とはちょっとギャップのある気の強い女の子。コムさんにからかわれ「もー!!!ポーコム!!!」とぷりぷりしている姿が可愛い。いつもお誕生日を楽しみにしていて、誕生日が過ぎた翌日から「私の次の誕生日まで何日?」と聞いてきます。そういうお茶目なところ、何歳まで続くかな~。
【テンモー】(あと数日で8歳)(テンクワーの姉)
緊張しがちで、神経質そうな表情をしている時が多いテンモーですが、思慮深く、いろいろなことを考えている女の子です。同い年のフォンと仲良しで、きょんきょんしているフォンと落ち着いているテンモーがいいコンビ。嬉しいときに心から笑った時の顔がとても可愛い。
【エーク】(7歳)(オームシンの弟)
くりくりお目目にコミカルな動き、小猿のような男の子。カメラを向けると決め顔と決めポーズを取ってくれます。サッカーが大好きで、同年代の他の子よりも早くロムサイFCの練習に参加し始めました。活発で周りのことを気にしていないように見えて、本当はもっともっと大人に見てほしい、寂しがり屋のところもあります。
【オームシン】(8歳)(エークの姉)
おしゃべり好きで、どこか夢見がちな女の子。ダンスが得意で、特にタイ舞踊では優雅な舞を見せてくれます。幼稚園の頃はとても活発でしたが、小学校に上がってからは急に落ち着きました。
【ドーム】(7歳)
早口で、いつもちょこまか動き回り落ち着きがない男の子。人のことをいつも言いつけに来るのは、自分が良い子と見てもらいたいから!?落ち着きはないけれど、元気なのはいいこと。そのエネルギーはサッカーで発散させてほしいと思います。
【スープサーン】(7歳)
スープサーンは、軽度の知的障害があるため、適切なケアをしてくれる施設に移動させなければならないと2017年6月の入園当初から話していましたが、話はなかなか進まず2年半が経ちました。定期的に病院にも連れて行っていて、そろそろか、そろそろか、、、と思いながら、時間だけが過ぎていきます。本来なら小学生になっているはずですが、普通の学校での集団生活は難しいため、今も一人お留守番です。それでも、入園当初から比べるとすごく成長しました。最初は足腰が弱く、走ることが難しかったですが、今では元気にロムサイFCの活動にも参加しています。周りの人が言っていることも理解していますし、話し方ははっきりしませんが、スープサーンも自分の言いたいことが言えるようになりました。複雑な内容になると思ったように話せないので、つい手が出てしまうということもありますが、周りの子どもたちも温かく見守っています。
続く。。。
山下曜子 | 2020/01/29(水)
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