山岳民族支援プロジェクト2019 準備
(前回の写真)
今年も山岳民族支援プロジェクトの季節になりました。
政府の支援の行き届かないチェンマイ県南部にあるオムゴーイ郡のカレン族の人たちに支援物資を届けるプロジェクトを一年に一回行っています。困難な生活を強いられている山岳民族の人たちの支援を行うというのが目的ですが、その他に、普段支援を受ける機会の多いバーンロムサイの子どもたちが支援する側を経験することで、人のために何かをするという経験をしてほしい、困っている人に手を差し伸べられる人になってほしいという願いも込めています。
毎回、他団体との協働で行っているプロジェクトで、前回まではタワンチャーイ財団という人道支援団体が中心となって行っていましたが、今回はバーンロムサイがメインの団体としてプロジェクトを運営しました。
物資を届ける数ヶ月前から支援先、支援物資の選定、寄付集めなどの準備が始まります。
行くべき支援先の村は、私たちでは分からないので、いつもお世話になっているソムチャイ僧侶とチャイヤー僧侶が下見をして決めてくださいます。今回は、7ヶ所の村を回ることになりました。
今年は、初めてタイ国内で広く寄付を募り、約8万バーツの寄付が集まりました。この他に、リュック、防寒着、常備薬など物資での寄付もいただき、村に持って行く支援物資を揃えました。
今回持って行った支援物資は、子ども用リュックの中に防寒着、レインコート、長靴、文房具、常備薬を入れたもの400セット。この他、学校に寄贈するためにスポーツ用品、大工道具、常備薬を用意しました。
消しゴム、定規など
ノート
色鉛筆
筆箱
支援物資が集まったら、山の子どもたち一人一人に渡せるように物資をセットする作業があります。一日で終わる量ではないので、帰宅後夜の時間を使い、何日かに分けてみんなで協力して行いました。
<12月13日>
この日は、筆箱の中身をセットする作業を行いました。
みんなで輪になって…
筆箱のふたを開ける係
(ちびっこ男子数名)
*すぐにケンカが始まる。
定規を入れる係
(ネン)
鉛筆を数える係(メー・モップ)
鉛筆を入れる係(ニサー)
定規、鉛筆の入った筆箱を移動させる係
(ゲン)
消しゴムを渡す係(エーク)
消しゴムを入れる係(アーパーイ)
セットされた筆箱の中身
ふたを閉めて並べる係
(ジンダー)
とにかく何でも人海戦術です。みんなそれぞれの任務を遂行!
エーク
メーク
3歳のちびっこたちは最初から呼ばれていませんが、幼稚園、小学校低学年の子たちは図書館に召集されました。ベンさんは、作業を細かく分けて、出来るだけみんな手伝えるようにしていましたが、流れ作業についていくのが難しい子は、見学…飽きたらふざける…という流れです。
この日の作業は、筆箱の中身のセットまで。
<12月14日>
最後の追い込みでベンさんも休日出勤。子どもたちも集まって、パッキングの続きです。
ベンさんからの指示
長靴
常備薬
レインコート
長靴をリュックに入れやすいよう
互い違いにセットする係
色鉛筆とノート4冊をセットする係
この他、リュックを運ぶ係、レインコートと常備薬をセットする係、それを入れる係、ノートと色鉛筆を入れる係、筆箱を入れる係、入れ終わったリュックを並べる係…などなど、みんなで分担して作業をしました。
私は途中からノートを4冊数える係になりましたが、流れ作業のスピードが速いのでついていくのが大変!作業の難易度に関わらず一人一係なので、難易度の高い作業は遅れないように必死。終わる頃には、腰が…(T_T) 大人はぎっくり腰にならないように要注意!
19時頃やっと終わりました!みんなで協力してやった達成感!
遅くまで頑張ったので、ベンさんがご褒美に晩ごはんをおごってくれることに。みんなで夜のハンドン市場に繰り出しました。
みんなおなかぺこぺこだったので、食べる食べる!大きい子たちは一人2杯、ベンさんは3杯。本当は5杯ぐらい食べれそうだけど、恥ずかしいからやめておいたとのこと(^_^;)
夜のハンドン市場のバミー屋さん、
美味しくておすすめです。
バミー・キアオ・ムーデーン
(ワンタンと赤い豚の中華麺)
<12月16日>
山岳民族プロジェクト前は、ベンさんずっと休日出勤です。この日は、前日にセットし終わったリュックを、大きな袋に10個ずつ入れていく作業です。移動中の砂埃を防ぐためと、支援先で数を確認しやすくするためです。
毎日総出で
袋の端を持つ係そんなに必要!?
手伝っているのか邪魔しているのか
分からないちびっこ集団
追い出されて撮影大会
10ずつ詰め終わったら、専用の針と紐で袋の口を閉じます。ソムチャイ僧侶も手伝いに来てくださいました。オット先生も大活躍。
山の上で使う調理器具も今回購入しました。
保管しておいて毎年使います。
ジンダーとニサー
今は大きい男の子がペットしかいないので、力仕事でも何でも女の子もやります。力仕事は特にニサーがすごいです。軽々ではないですが、ピックアップトラックの荷台にリュック10個が入った袋を頑張って上げていました。
今回は、ベンさんとソムチャイ僧侶はオムゴーイ郡の中心地まで先に行って前泊することになっていたので、出発前日16日の午後にバーンロムサイに参加者が集まり、ミーティングを行いました。
山下曜子 | 2019/12/21(土)
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