嬉しい別れ
フランス国境に近いベルギーの小さな街。
2019年5月24日にバーンロムサイに入園したソーンは、今、その街に住んでいます。
日本、アメリカ、フランス、そしてベルギーへと、バーンロムサイから養子となって巣立って行った4人目の子ども。
ソーンが養子に行く話しは、入園直後からあったのですが、その後このCOVID-19の事もあり遅々として進んでいませんでした。
そこへ7月頃から突然話しが具体的に動き始め、8月には養子としてソーンを迎い入れてくれるご両親がベルギーからバンコクへ到着。
二週間の隔離や色々な手続きと当時進行で、慌ただしく準備が進み、8月25日にバーンロムサイを出発し、国立孤児院に1泊した後、翌26日にバンコクへ行き、そこでベルギーの新しいお父さんとお母さんに会うこととなりました。
ソーンは今年小学校2年生。 4月に8歳になりました。
入園してから2年と3ヶ月ですが、小学校2年生とは思えないちょっと大人びたところもあり、悪さももちろん普通にしますが、正義感の強い自分の意見をはっきり言う男の子です。
新学期、同じクラスのイムと。
このコロナ禍でこの後殆ど学校へ行けなかったのが、残念、、、。
自宅学習中。
集中力あります。
釣りにも夢中に。
おしゃべりで明るいソーンは、
みんなと仲良し。
入園後早速ロムサイFCで、サッカーの練習を始め、この2年ですっかり上達しました。
ナイスキック!
フットワークもしっかりしています。
笑った顔がとてもかわいい!!
タイから海外へ養子へ行く国のプロジェクト。
子どもに関しては、全く身寄りがないというのが絶対条件となるようです。
ソーンの場合も両親、親戚が誰も居ません。
そして受け入れ先の家族に関しても、相当詳しい調査が繰り返されるのだと思います。
ソーンを養子として迎えてくださるベルギーのご家族には、すでに3人の子どもがいます。
二人のお兄さんと、お姉さんが一人。
少しソーンと歳は離れているのですが、近所には一緒に遊べる小さな子どもたちも居て、
自然豊かな素晴らしい環境、そして素敵なご家族です。
ソーンをどれだけ大切にしたいか、その思いがあふれ出ているプレゼンテーションシートを見て、バーンロムサイのスタッフも心から安心しました。
この猫たちも家族です!
8月25日当日、午後1時の出発の前。
荷物は最小限にして、お気に入りのTシャツをしっかりジーンズの中に入れて、バンコクへの長い道のり(まだ国内線も飛んでいませんでした)に食べるお菓子を持ち、準備完了。
ホームを去り、外国へ行くということは子どもたちも知っていましたが、今ひとつ現実感が湧かない子、良くわからないけれど、遠くに行ってしまうのだと漠然と思う子、同じクラスだったイムは、泣いてしまいました。
小さなリュックとお菓子の袋。
準備完了。
涙がとまらない、イム。
最後の記念写真。
マスクもこの時期の大切な思い出です。
終始笑顔のソーン。
国立孤児院へ向かう車へ。
何を考えているのかな?!
スタッフのベンさんが運転する車で、
バーンロムサイを後にしました。
車がホームのゲートを出るまで、ずっと見送る子どもたち。
エーク
タイタン
嬉しいお別れですが、やっぱり寂しいですね。
そしてバンコクでしばらく新しい両親とホテルで過ごし、細かい出発の準備を進めながら、最後のチェックとなります。
この間にすでにすっかり懐いていたとのこと。
バンコクのホテルで新しいオモチャで遊ぶ
ソーン。
9月9日、タイを出国し、ベルギーへ。
ソーンの新しい人生が始まりました。
あっという間に、フランス語やその他の言葉を覚えてしまうのでしょうね。
ソーンが流暢にフランス語を話す姿、なんとなく想像できます。
すでにベルギーの新しい家で、楽しそうに暮らし始めた写真も送られて来ました。
新しい環境にもすぐに慣れて、幸せな日々を送ることでしょう。
秋の気配でしょうか?
シンデレラボーイですね!
ソーン、元気でね。
| 2021/09/19(日)
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