子どもたちのプロフィール
バーンロムサイを巣立った子どもたち
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バーンロムサイは1歳半から18歳の子どもたちのための生活施設であるため、18歳を迎えた子どもたちはバーンロムサイを出なければなりません。バーンロムサイを卒園して、進学する子もいれば、働く子もいます。幼い頃からバーンロムサイで育った子どもたちにとって、初めての「外の世界」での生活は刺激的でもあり、不安でもあると思います。18歳を迎える前に、バーンロムサイを出ていった子どもたちもいますが、その理由は様々です。親や親戚が迎えにきた子、養子に行った子、他の施設に行った子、国立孤児院に戻った子。
バーンロムサイを出て、他の場所で暮らす子どもたちは全部で44名、開園から3年の間に亡くなった10名の子どもを含めると、今までにバーンロムサイで暮らして、ここを巣立った子どもたちは合計54名になります。
その中でも18歳を迎えて卒園した子どもは19名。卒園してからもずっと連絡の取れる子、長い間音沙汰なく急に連絡をくれてスタッフを喜ばせる子、音信不通になる子、他の卒園生からの情報で様子のわかる子…卒園してからのバーンロムサイとの付き合い方は様々ですが、卒園生同士連絡を取り合って、助け合うことも多いようです。親族のいない子にとっては、バーンロムサイで10年以上一緒に過ごした兄弟のような存在がいることはとても心強いことと思います。
現在就学中の子どもたちの様子を少しご紹介したいと思います。2019年6月にはベンとペンが大学生になりました。共にチェンマイラチャパット大学の人文社会学部に進学しました。ナットはチェンマイ大学の美術部、ガノックはチェンマイラチャパット大学の日本語学科で勉強しています。
ホシハナヴィレッジと縫製場は、もともと子どもたちが大きくなった時の職業訓練の場や就職先になればという思いで始めた場所です。現在は、ホシハナヴィレッジでプロイ(キッチン/ハウスキーピング)、ヌン(大工)、スラチャイとゲン(庭師)が働いています。夏休み期間には、バーンロムサイの子ども(中高校生)が職業訓練としてアルバイトをすることもあります。これらの場所が実際に子どもたちの就職先の選択肢の一つになっていることは喜ばしいことです。他には、飲食店で働いている子、会社の事務員として働いている子たちの話も聞きます。社会人になって、大変なことも多いと思いますが、皆たくましく生きています。
(2020年1月現在)
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※子どもたちの将来やプライバシーを考慮し、ここには全員の写真・情報を公表しておりません