物づくり近況報告
おととしの7月に縫製場は大がかりな拡張工事を終え、昨年には縫い子や裁断担当、手仕事チームも増員して、人が増えて余裕が出てきたと思ったのもほんの束の間、現在の縫製場は既にスペースも人員も足りなくなってきました。
常夏タイでの物づくり、特に衣類に関しては入手できる布に限界があるため冬には弱い、と思っていたのですが、昨年12月の六本木のサボア・ヴィーブルでのバーンロムサイ展では冬とは思えないほどよく物が売れました。
その影響もあってその後の縫製場は春夏物の生産でかなり大変な状況になっています。
春夏物の立ち上がりにと既に少しずつ商品を納品してはいるものの、3月から夏にかけてイベントがひっきりなしに続くことを考えると、商品が足りるのかどうか本当に心配な毎日です。
写真は現在の縫製場の縫い子の人員。これに加えて生産管理のシーさんは少し細かい調整の必要な縫製を担当したり、裁断のラダーさんやQC担当のエッさんも商品によっては縫製に入るという分担になっています。
いつの間にか縫製場はもっと人が欲しい、という状況です。
日本からは今年のイベントの状況を踏まえて生産依頼なるものがくるのですが、その度に私や優さんは必要な布やその他の付属品を買いそろえていきます。
布は一度洗濯屋で洗いに出し、裁断を待つというのが通常の流れ。
写真の棚からあふれて床に置かれている布はすべてこれから裁断して商品にしなくてはいけない布たちです。
拡張工事をして布を置く場所もそれなりに広くなったと思ったのですが、今では全くと言っていいほど収納スペースが足りていません。
裁断担当のラダーさんの机の周りにも裁断を待つ布があふれ返っています。
私がこんな写真を撮っていると、ラダーさんやムーさんが、なぜこんなぐちゃぐちゃなところを写真に撮るのか、と不思議そうでした。
ムーさんに至っては、片付ける物置が足りないというより、今の状況は私たちが物置の中で仕事しているみたいだよね、と一言。
本当に狭くなって仕事がしにくいこともあるでしょうが、みんなの明るさに救われます。
春夏にかけてのイベントにたくさんの商品を送り出すべく縫製場は毎日フル稼働中です。
春夏商品のトゥッケータイパンツのベリーショートとノースリーブチュニック、この他にも鮮やかな色で展開していきます。
これまでも作っていたロゴ刺繍入りポーチ。手織りのヘンプ布を使い刺繍の色目には新色も追加。
そしてファスナーに取り付けたミニカボチャのパーツは今年から新しくなりました。
その他、猫好きにはたまらない、子どもたちが描いた猫をシルクスクリーンにしたポーチや手織りのマルチクロスもこの春に登場予定です。
今年もたくさんの方に気に入ってもらえる物づくりをしていきたいと思っています。
上田 真理子 | 2012/02/03(金)
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