成長しています

ナットがチェンマイ大学に合格、ペットは全国絵画コンクールで金賞受賞、ロムサイＦＣがハンドン地区のサッカー大会で優勝、進路が全く見えなかったスも「ナタシン舞踊学校」の高等部の受験に再度挑戦する気になりました。これらは嬉しいニュースでしたが、昨日の日記にもありましたが、メーレックが写真の勉強がしたい、また一人で暮らしてゆくには料理の腕を磨かなくてはとちひろさんに自分の思いを話したと聞き、嬉しい思いです。一人でこれから暮らしてゆかなくてはならないと言う現実と向かい始めたのでしょう。メーレックは生まれた場所も日時もわからないので親戚を探すことが出来ませんでした。自分のルーツが全くわからないと言うその現実は、彼女にとって受け入れがたい辛いものだと思います。でも彼女のその発言は、彼女の置かれた現状を自分なりに受け入れ少しずつ気持ちの整理ができてきたのかもしれません。大人になりました。

開園当初から子どもたちの得意な事、好きな事を伸ばし、将来それを自分の職業とし暮らしてゆけるようにと願い私たちは努力してきました。まずはいろいろなものに触れさせてきたかいがあったのかと嬉しい思いです。普通の家庭と違い、いつまでも手元において置くことが出来ない中、彼らが自分の進みたい道を早く見つけ、そのレールに乗せてやらなくてはなりません。そんな中何人かは早々と自分が好きな事、進みたい道を見つけてくれました。チャンスを手に入れたのですからこれからはそれを生かすも潰すも彼ら次第。ドキドキしますがこれからはある程度距離を置いて、彼らが本当に困った時だけ手を差し伸べてやれればと思っています。

両親も祖父母も親戚もおらず、自分がどこから来たのかが分からない上にＨＩＶに感染している、大きな大きなハンディを背負った子どもたちですが、それを乗り越える力と自信をバーンロムサイに居る間に少しでも身につけてもらいたいと思っています。今までも、多くのボランティアが現地で直接彼らと接してくれました。また多くの方々の経済的なご支援のお蔭で、いろいろな事を体験する事ができ、命の心配をすることなく日々元気で暮らしています。本当にありがたく感謝しております。

あの子たちが将来どんな職に付き、どんな大人になるのか、楽しみです。

メーレック、がんばれ！！みんな、がんばれ！！