カレン族の村へ
昨年の10月、子どもたちと一緒にあるカレン族の村を訪ねました。
綿の栽培から糸紡ぎ、腰織りや草木染めなど全ての工程を自然の流れの中で自分たちで行っている物づくりを見て体験するためです。
そして先日もまたここを訪れてきました。
これはバーンロムサイの元ボランティアスタッフである夕子さんが引率をしているツアーで、私は2回目だったのですが、とても楽しくて色々な方々にお勧めしたいと思いました。
かつてバーンロムサイでも腰織りや草木染めをお願いしていたこともあったのですが、今回また草木染めを本格的にお願いしようということになり、その取材も兼ねての訪問。
これは藍染めを試しにしてもらったところですが、この藍の染液を作って保管する工程は毎日休みなしに世話をしてあげなくてはならず、とても大変な作業。
そして藍染めや黒壇染めは色を濃くするためには、一度浸けてそれを乾かしてからまた浸ける、という工程を何度も繰り返すのです。
今回それらの染めの工程を詳しく聞くことができてとても勉強になったし、本当に手間のかかった作業なのだと理解できました。
特に藍の染液はきちんと世話をしてあげないと腐ってしまい、捨てることになってしまうそうです。
生きているのだということをあらためて実感しました。
このツアーでは染めを自分で体験することができるのがとても魅力的です。
そしてさらに魅力的なのはここで食べさせていただくお昼ごはん。
ここで収穫したもち米にお野菜を使った何種類ものおかず。
ほとんど小さな七輪一つだけでこれだけのものを作ると聞いてビックリです。
味はとても優しくて本当にすべてが美味しいのです。
ここのお母さんが繋いできた昔からの伝統や物づくり、今は息子さんが引き継ぎつつ一緒にやっています。
どうしてもっと規模を大きくしないのか、と言われることもあるけれど、自分たちはここでこの規模で自分たちができるだけの、暮らすのにちょうどいいだけの仕事をしているの、とのこと。
なんだかとっても心に残る言葉でした。
チェンマイでのんびり過ごす時間がある方にはぜひお勧めしたいところです。
バーンロムサイからは車で2時間ほどです。
栽培中の藍ととれたての綿
上田 真理子 | 2013/01/29(火)
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