終わりのはじまり
バーンロムサイに来て1年と半年が過ぎました。
はじめてチェンマイに来たのは2011年の6月、目的はバーンロムサイでのモノづくりの現場が見たかったから。
東京であくせく働いていた時に起きた震災がきっかけとなり、生きることをもう一度考え直そうと考えていた年に訪れました。
ゲストハウスに足を踏み入れて縫製場を見学させてもらい直ぐに思ったこと、それはとてもシンプルに"ココで働いてみよう"という事。
"働きたい"ではなく、"働こう"
何の募集も出ていなければ、そんな事誰からも提案されていないのにそのたった2日間で私は身勝手ながらそう思っていました。
帰国して日常に戻りながらも頭の片隅でその事を考えながら日々を過ごしていたのですが、不意に出たボランティア募集の告知を見てもちろん即決断。
といっても、あまりの多忙になかなか応募書類を作る事が出来ずハラハラした日を過ごしながらも滑り込みセーフで応募➡奇跡的に受かることが出来、今こうしてバーンロムサイで働いています。
長いことものをつくる仕事に携わってきて、作る事の大変さやもどかしさを十二分に味わってきたと思っていました。でも、それはほんの入り口で、ここバーンロムサイにきてまた違った角度でモノ•コトを見ることができたように思います。
実際に作る現場で働く事を通して、作り手とのふれあいと良い商品にする為のプロセスの関係性が強くある事。
頭で思っていたとき以上に痛切に感じる事ができました。
気持ちよく働いて出来上がったものは、大量に流れ作業で出来るものとは違ったぬくもりがあると、
私は感じています。
モノ作りに関して以外でも、こちらに来た事で得られたものが沢山あり、それを教えてくれたのは子ども達や周りにいる仲間や友達でした。
特にハッと気づかされるヒントをくれたのはバーンロムサイで衣食住を共にした子ども達。
1年で驚くような成長を垣間みたと感じた瞬間の1枚
恐らく ”生きること” への向き合い方は2年前の自分とは180度変わることが出来たのではないかと思います。
あっという間の1年半が過ぎ、帰国する日がもうすぐそこに近づいています。
でも、何だか最後という気がしていません。
いつでも、角を曲がればバーンロムサイの入り口の門があるような、そんな気持ちでいます。
そう思わせてくれた皆さんに本当に感謝の気持ちで一杯です。
長いようで短かった充実した1年半をここチェンマイで、そしてバーンロムサイで過ごせる機会を頂けた事に
感謝の意を込めて。
本当にありがとうございました。
心からお礼申し上げます。
そしてこれからもどうぞ宜しくお願いします!
空高く上がっていくコムロイに感謝の気持ちを込めて
上村亜紀 | 2013/09/17(火)
前の写真日記:あの日からもうすぐ6年次の写真日記:ボランティア写真日記一覧へ戻る